レーヨンの弱点を克服したモダールの特徴
生地について詳しい人なら知っていると思いますが、今モダールという生地が注目を浴びています。
モダールとはレーヨンの一種なのですが、ストールなどの衣類や寝具の生地にも使われています。
レーヨンの一種ですから特徴もレーヨンとよく似ています。
モダールは合成繊維でありながら、シルクのようななめらかさと光沢があり、吸湿性と放湿性に優れているという特徴を持っています。
また木材ですから環境にも優しく、燃やしても有害物質がほとんど出ませんので、エコなのです。
原料は木材パルプの化学繊維なのですが、オーストリアのレンチング社が商標登録することで、モダールと呼ばれるようになりました。
ではどこがレーヨンと異なるかというと、レーヨンの原料が木材パルプと幅広いのに対し、モダールはブナという木材を原料としています。
またレーヨンの水に弱いという点と、水にぬれることで強度が落ちてしまうという欠点を克服した素材がモダールなのです。
ですからモダールはレーヨンのような機能性、美しさを持ちながら、水洗いで洗濯可能という機能を強化した、寝具に最適な素材といえるでしょう。
レンチング社がわざわざ商標登録するのも頷けますね。
モダールは単体で使用されることもあれば、綿やリネンなどと混紡することもできます。
綿やリネンなどと混紡することで、それぞれの素材になめらかさやしなやかさをプラスすることができるわけです。
モダールはレーヨンよりは丈夫でシワや縮みができにくいものの、モダール100%だと若干シワや縮みがきになります。
そういった面を考えるとモダールは単体で使われるより、混紡した方が強度が増すというメリットもあります。
モダールはさらに発色性にも優れていることから、ストールなどの衣類にも使われます。
さまざまな色に発色させることで、好きな色のストールを作ることができますし、コーディネートを華やかに彩ります。
さらに軽くて暖かいですし、原料が木材なのでシルクが合わない人でも安心して使うことができます。
今話題のモダールを使った寝具もありますから、ぜひぜひ探してみてください。
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