気楽なふとん屋さんのカナダ出張記2

6月4日 (5日目)

2時起床。
荷造りと仕事をする。

荷造りしていると持ってきたカップラーメンが邪魔になるので、食べようとするがお湯を沸かすポットがない。
仕方がないので、水道の一番高い温度で作るが、やはり麺がほぐれない。
しかし、もったいないので食べることにするが、治りかけたお腹がまた痛くならないか心配である。

4時半ごろに仕事を切り上げ今日もトレッキングに出かける。
昨日とは違うコースと思い歩みを進めるが、どうも選択を誤ったらしく、延々と同じような景色が続き、20分ほど歩くとさすがに飽きてきて引き返すことになる。
5時8分頃、帰ってくると隣室の小杉社長は早くも集合場所へと向かう様子。
さすがに時間が早く偉いなと感じる。

集合時間自体は5時45分であるが、私も準備はほぼできていたので、部屋を少し片付けてから部屋を出る。
集合場所では、クッキーやマフィンと飲み物が準備されていたので、クッキーとハーブティをいただく。
お腹の調子は相変わらず悪い。

6時過ぎに準備が整い出発する。
ウサギ島ともこれでお別れかと思うと少し寂しい。
20分弱で港に着き、車に乗り換えてアイダーの製毛工場へと向かう。

こんな早朝から工場を見せていただくのは、本当にありがたいことで感謝する。
製毛設備はアイスランドのものとよく似ており、工業制手工業に近い感じである。
30分ほど見学し、記念撮影をしてからケベックシティに向かう。

教授とはここでお別れ、本当にこの3日間お世話になり感謝する。

ケベックシティには2時間ほどの行程であるが、途中のマクドナルドに寄りもう一度軽めに朝食をとる。
エッグマフィンとコーヒーだけを頼んだつもりが、ハッシュドポテトもセットでついてきたので、これまた引地さんに渡すと完食。
相変わらず頼りになる。

10時過ぎにケベック空港に到着する。
本来、ケベック空港からの飛行機は夕方で、それまではケベックシティを観光する予定であったが、小杉社長の提案で便を変更し12時10分の飛行機でトロントへ向かうことにする。

ケベックシティの観光に未練は多少あったが、体調がすぐれないのでそちらの方が助かるのは間違いない。
変更手数料はブライアン氏が好意で出してくれたということで、本当にありがたいことである。

搭乗まで少し時間があったので、少しお茶を飲もうということになるが、私以外は当然のようにアルコール。
よく見るとグースアイランドというビールがあり、サーバーの取っ手がガチョウの顔になっているのが面白い。
ガチョウが生活に溶け込んでいるのがわかる光景である。

時間になり搭乗し、機中では引地さんと今回のまとめと今後について少し話をする。
14時過ぎにトロント到着、ホテルには15時過ぎに入ることができた。
夕食は19時半からということで、昼食がまだなので、買い物をかねて市街に出かける。

引地さんが息子さんたちに大リーグ ブルージェイズのグッズをお土産に買いたいというので、前回、トロントに来た時にも寄ったトロント最大級のショッピングセンターであるイートンセンターに向かう。
昼食は鶏塩ラーメンを食べるが、鶏チャーシューが重めなので、これも引地さんにお願いする。
食後にブルージェイズのショップに行き、息子さんへのお土産のTシャツを買っていたが、彼にとってはかなり奮発したようなので、きっと息子さんたちも喜ぶと思う。
お土産を買った後は、少し市街を歩き、旧市庁舎、現在の市庁舎、CNタワー、ブルージェイズの本拠地であるロジャーセンターと歩みを進め、1時間ほどでホテルへ帰る。

本日のホテルにはバスタブがあったので、持ってきた黒川温泉の入浴剤を使いお風呂に入り、お腹を温めようとするが、バスタブが浅すぎてお腹が出てしまい、あまり効果が得られない。
ちなみに、これは私のお腹が出すぎていたわけではないと信じている。

風呂から出て、メールのチェックなどをしているうちに19時になったためロビーへと降りる。

19時10分にブライアン氏が迎えに来てくれ、夕食へと向かう。
今日の夕食は和食をお願いしてあったので、「ゆずの花」というお店を予約してくれたとのこと。
日本人のホールスタッフが3人、板前にも日本人がおり、レベルも値段もかなり高い。
本格的な和食も美味しいが、カナダ人の味覚にも合わせ、現地メニューも取り揃えている。
鰻重にコチュジャンをかけて「コナジュウ」と名付けている。
命名は今一つであるが、引地さんは美味しい美味しいと食べていたので、日本人の口にも合うのだろう。
食事中にブライアン氏からアイスワインをお土産にいただくが、世話になりっぱなしなので、本当に恐縮である。

本日は最終日で、主な仕事も終わったので、さすがに少し気が抜けたのか引地さんも少し酔っ払い気味のよう。
「このまま帰りたくないなあ」とつぶやいているのは彼の心からの願いのようで非常に心に残る。
ちなみに、私は、ここまでくると早く帰りたくて仕方がないので対照的である。

10時ごろホテルに帰り、体調がまだ思わしくないので仕事はせずにそのまま就寝する。

6月5日 (6日目)

4時起床。
やり残した仕事を片付けていくと6時半ごろになる。

このホテルは朝食がついていないということなので、朝食のために7時ごろ外出する。
ホテルのすぐ前にティム・ホートンズというファーストフード店があったので、ファーマーズ・ラップというものを買い、飲食スペースがないので持って帰って食べる。
ティム・ホートンズは、カナダ最大のファーストフードチェーンで、カナダ国内での店舗数はマクドナルドの2倍にのぼるということ。
今回もあちらこちらで見かけ、何度もお世話になった店である。

腹痛がまだおさまらないが、無理して半分ほど食べる。
9時半出発ということなので、仕事の続きを少しして荷物を片付け、9時過ぎにはロビーに降りる。

引地さんは早くも来ていたが、チェックアウト時にお金を要求されるので、まだチェックアウトできていないということ。
話を聞くと、どうやらWi-Fiをつないだことで課金されているようである。
不思議なことであるが、多くの国において、インターネットは安いホテルで無料だが、高級ホテルで有料な場合が多い。
結局、1,500円ほど必要だったとのことである。

本日は、高速道路を通行止めにして、マラソンが行われているということで、少し遅れてブライアン氏が 迎えに来てくれたが、余裕をもって時間設定してあるので全く問題ない。
通常は30分ほどで空港まで到着するところを45分くらいでトロント空港に到着する。
ここで、ブライアン氏とお別れ。
本当に今回はブライアン氏にはお世話になって感謝の気持ちでいっぱいである。

チェックインと手荷物検査をし、お土産を少し買う。
なんと出国審査はない。
ビジネスラウンジで食事をするが不味くてほとんど食べられない。

12時50分搭乗。
帰りは映画を3本見て少し寝る。(オデッセイ、海街diary、カンフーパンダ3)
ご飯は少しずつ食べられるようになる。

6月6日 (7日目)

15時10分、羽田到着。
本来は19時5分発の飛行機で徳島へ帰る予定だったが、一本前の便に間に合い16時45分発で徳島へと帰ることができ、本当に幸運である。

今回は本当に実りある出張になったと感じる。
多くの成果が今後、生み出せると確信している。
お世話になった多くの方に心から御礼申し上げたい。