【一汁一菜】お味噌汁中心の食事 冷やし素麺
奈良国立博物館前に「下下味亭」というごはん屋さんがあったのを覚えていらっしゃる方もあると思います。そのお店の一汁一菜は絶品で、何とか記録に残すために本にしたいと思っているうちにごはん屋さんは止めてしまわれました。
さまざま思い起こしながら少し私の想いも入れつつ、お味噌汁を中心とした食事の基本、一汁一菜を始めてみたく思います。
炎暑の八月、心身共に疲れてくる頃です。
お味噌味のつゆで冷や汁のようにしてのおそうめんはいかがでしょうか。
焼き茄子ときゅうりとおねぎ、生姜などを入れながら冷たくしたおそうめんをいただくとさっぱりいたします。
布貼りの盆(布盆と命名)が新しく出来て参りましたので軽々とした感じが好もしく、使ってみました。
暑い暑いとおざなりにならないでいろいろ取り合わせを楽しんでみるのも暑気払いかもしれません。
和食器は揃ったものよりも、材料も形も絵も違っていてそれでいてバランスがとれた寸法の取り合せがよろしく、この度のものも土物染付の角皿、磁器、夕顔の色絵の皿、お漬物の取り皿として錫の楕円の皿、おそうめんはガラスの平鉢、お味噌のつゆ入に漆のまり椀を使ってみました。こんな取り合わせで楚々とおそうめんをいただいて、あまり満腹しないで少し胃を休めてあげる日もあってもよいように思います。
おそうめんの出汁は飛び魚の出汁です。こまかくつぶして火にかけ、少し時間をかけて焦げない様に炒り、火をとめて水分がすっかりなくなったところにざっと水をいれて10〜15分煮て濃い出汁をとります。この度はあまり甘くない雲州味噌を使っています。さらりとした味に仕上げました。少しずつお味噌を入れながらその日の好みの味にととのえて下さい。
(おじゃこやとび魚の出汁は、お手間がかかりますので一度にたくさん出汁を作って小分けにし、冷凍保存しておくといろいろに用いられてとても便利です。)
お漬物は盛りの白うり、タンパク質のものは出汁巻きを少々。
まり椀
漆器の店としてスタートした「工芸店ようび」の人気定番漆器は、こちら「まり椀」です。
奥田志郎
22,000円
錫たまり入・中
ゆり工房さんの温かみのある錫器たち。豆皿を少しずつ大きくした醤油入れができました。
ゆり工房
3,080円
縁呉須角小鉢
正方形の小鉢です。縁の呉須の青がアクセントです。いくつか並べてみたくなります。
杉本寿樹
2,310円
縞長角皿・三足
素朴で繊細・・・、そんな印象の杉本太郎さんから、足付きの角皿です。
杉本太郎
2,640円
輪花豆皿
輪花の愛らしい豆皿です。
植山昌昭
1,501円
黒布盆・小
お膳はお客様用と格式ばったもののように思われますが、お膳にのせることによって額縁のような効果をもたらし、食器のバランス、大、小、型、高さ等選びやすくなり、また食卓が纏まってすっきりと見えます。
奥田志郎
33,000円