【一汁一菜】お味噌汁中心の食事 ハリハリ鍋
奈良国立博物館前に「下下味亭」というごはん屋さんがあったのを覚えていらっしゃる方もあると思います。そのお店の一汁一菜は絶品で、何とか記録に残すために本にしたいと思っているうちにごはん屋さんは止めてしまわれました。
さまざま思い起こしながら少し私の想いも入れつつ、お味噌汁を中心とした食事の基本、一汁一菜を始めてみたく思います。
一月十五日は小正月、女人正月、数年前までは成人の日でした。お飾りもこの日まで、小豆粥で天狗をまつり、とんどをして火でお清めをします。お正月はこれで終わりです。(旧暦ではまだ年の内、今年の旧正月は一月二十三日ですが。)
「昨年採れた一番美味しいお米です」と、米屋菊太屋の御主人様に頂戴し、大納言の小豆も京都の方から頂戴して、うれしくて小豆粥をつくりました。そのままでもお米のおいしさがよく解りますが、お塩をぱらぱらっとかけて混ぜないで召し上がるとこれはまた格別です。
十二月の中旬に漬け込みました白菜がちょうど食べごろになるのと、水菜も一番美味しい季節ですので、久し振りに皮鯨でハリハリ鍋をして。
お正月もすぎました。
小豆粥の入っているのは高台糸目の椀。全体があまり分厚くないので、見た目よりよく入ります。高台に糸目が入っていて持ち心地もよくとても良いものです。塗りは奥田志郎さん。塗って早十年は経っていて、大変丈夫になっています(表面がかたくなっているからです)。
ハリハリ鍋は、瀬戸の有松さんが作って下さった小鍋に。薄いのに安定していて丈夫で、火にかけられます。小さく見えますが、この様な時、一人前にはちょうどよく、たっぷりとお汁も入ります。食卓にのせていただけるきれいなお鍋です。
灰釉5寸鍋
少しだけハリハリ鍋、少しだけ牡蠣の土手鍋にどうぞ。
有松進
8,800円
格子文5.5寸鉢
格子の線が伸びやか・・・。シンプルな鉢ですが、想像以上に愉しい鉢です。
藤塚光男
6,699円
染付吹墨月に兎豆皿1.7寸
吹墨は、呉須を霧吹きで吹き付けて描き出すものです。粒の大きさを変えて表情をつけていきます。
阪東晃司
2,310円
灰釉ビードロ小判皿・小
お皿の上に桜が満開!桜の模様はひとつずつ丁寧に丁寧に描かれています。
有松進
3,080円
黒角箸
さすが奥田志郎さんのお箸・・・と納得していただけると思います。
奥田志郎
5,500円
色絵結文箸置
土を和紙のように結んで作った箸置きです。少し大きめですが、薄く、箸の安定は良いです。
伏原博之
5,082円
拭漆土瓶敷
溝が細く丁寧に削られた拭き漆の土瓶敷です。
奥田志郎
4,400円他
にちにち膳
気軽に「和」の時間を過ごしていただけるよう、「和」の美しい空間を身近に作っていただけるお膳を作りました。
奥田志郎
30,800円