【一汁一菜】お味噌汁中心の食事 青梗菜、天かす
奈良国立博物館前に「下下味亭」というごはん屋さんがあったのを覚えていらっしゃる方もあると思います。そのお店の一汁一菜は絶品で、何とか記録に残すために本にしたいと思っているうちにごはん屋さんは止めてしまわれました。
さまざま思い起こしながら少し私の想いも入れつつ、お味噌汁を中心とした食事の基本、一汁一菜を始めてみたく思います。
涼しくなりました。ますます食欲も増し、よい秋をお過ごしになっていただきたく思っています。
大阪の空堀町商店街の中に土居さんという昆布屋さんがあり、そのご主人さまは全国から特に安全な食品を探すのに熱心な方だと聞きました。この度のお味噌汁にはそのお店で求めました「ジョウセン」というブランドの仙台味噌を使ってみました。香り高くそのままいただけるような美味しさのあるお味噌です。お豆はミヤギシロマメ大豆、お米はひとめぼれ、塩は伊達の旨塩とありました。葉物が美味しい季節、青梗菜と少し油の味が欲しいので天カスを少々入れてみました。
親子どんぶりは鳥肉だけを少し濃い目の味つけに煮ておいて、おだしに玉子をとき、みつばの茎を一緒に御飯にかけ、鳥肉を並べみつばの葉を少々ちぎってちらします。
おどんぶりは前回につづいて赤絵網目ですが、こちらは土物で大きさも小どんぶりの大きさです。この位のおどんぶりをお持ちになると、いろいろご家庭向きの冬の料理、うどん入茶碗蒸し(小田巻蒸し)、うな丼など各種どんぶり物、具だくさんのお汁もの、たくさん入れたい煮物、蒸しずしなど重宝していただけると思います。
今日のお漬物はようびのお得意さま伊万邑さんで教えて貰ったもので、大喜びでマネをしました。伊万邑さんは企業秘密だとおっしゃいましたが、ナイショでお教えします。「そうめんうり」とも呼ばれる金糸うりの漬物です。秋になると織部が恋しい季節、よく似合っていますね。
朱4.2寸汁椀
くりが深くとても軽い仕上がりで、八分目でたっぷり200mlほど入ります。
奥田志郎
19,800円
紅網目蓋付碗
土ものに網目文。素朴ななかに愛らしさを感じさせてくれるお碗です。こちらは、少し大きめの丼サイズです。
杉本寿樹
5,544円
織部6寸丸鉢
輪花の表情、釉薬の自在さは、有松進さんファンならずとも、きっとお気に入りのうつわとなることでしょう。
有松進
16,500円
染付角小皿・大・牡丹文
小さめの取り皿、お漬け物皿、あるいは、大きめの醤油皿としてお使いください。
植山昌昭
2,310円
にちにち膳
忙しい日々の合間にも、気軽に「和」の時間を過ごしていただけるよう、「和」の美しい空間を身近に作っていただけるお膳を作りました。
奥田志郎
28,380円