ばっちゃん、ありがとう! 「(1)」 「(2)」 「(3)」 「(4)」 「(5)」 「最終」 はこちらから。


【12月9日/木曜日】

ばっちゃんは、ほっぺがどんどん腫れてきて辛そう。
とても痛く、気持ち悪いだろうに、一生懸命におりこうさんしています。
かえって見ている方が忍びない。朝ごはんは少ししか食べなかった。「いつも、 あ〜これが最後のご飯か。。」と思ってしまう。
昼前に、いちごミルクを作ってあげた、おいしそうに飲んでくれた。
“ごっくん”と飲み込むことが、難儀になっているので、飲むのに非常に時間がかかります。
PM3時位に、朝ごはんの残りをあげたら、全部食べてくれた。とてもうれしかったです。
魚、野菜、発芽玄米、小豆、を煮た物をミルサーして、私の人差し指ですくって上げて、ばっちゃんの口に入れる。たくさん食べてくれた。
食後、私は外で イルミネーションの飾りつけをしたので、マリンジェットにつながって、ボアのコンフォーとマットを敷いて、皆でプチピクニック。夕食は、PM11時にやっと食べおわった。

一日4回だ!!頑張れ!ばっちゃん!



(プールで喜んでいるばっちゃんの写真は、2003年の夏です。)
【12月10日/金曜日】

健康でないと、のんびり眠ることも出来ないと思う。
ばっちゃんが眠ってくれているか心配で夜もおちおち眠れない。
夜中でもそっとばっちゃんの様子を伺う。元気な時は、私の寝室には来ないで、リビングルームのど真ん中で、仰向けに大の字になって大また開きで寝ていた。
ところが、具合が悪くなってからは、ほとんど毎日寝室に来る。夜中に何度も様子を伺うと、目を開いている。何か考えているようだ。「私はどうなるのかしら、もう寿命かな。。?」「口の中が血生くさくて、気持ち悪いし、鈍痛があり、眠れない。」とでも考えているのかな。私も夜中なので、最高に眠く、気を緩ませると寝てしまうが、私が眠いのを我慢するのは、あと何日かのことで、ばっちゃんとはあと一ヶ月も一緒に居れる事はないんだ・・・と思うと、眠くても目をこすりながらばっちゃんの下に近寄り頭をなでてあげる。

この日の朝は、かなり食が細い。心配だ。ほんの少ししか食べてくれず、私の手を振り払うように逃げ出した。そのまま眠ってしまったので、起こさずに昼過ぎまでほっといた。
1時20分に、わんにゃん先生が来て下さった。モルヒネは2錠クリームチーズにくるんで飲んでくれた。魚のピューレを少しだけなめて逃げ出した。あんな食いしんだったのに。。。。。。。。痛いんだ。夕食前に又、近くの桟橋に行った。マッサージをした。でもあまりうれしそうではなかった。

今日最後のおしっこが4時20分ころ。夕食で皆がさわいでいるのにこちらには来ない。
口がどんどん腫れて、ばあの可愛いほっぺを膨らませる。憎き“癌”め!!
モルヒネが効いたのか、舌を出して暖炉の前で眠ってしまった。痛くないのが一番。
「神様、ばっちゃんが痛くないようにお願いします。
長生きさせてくださいなんてお願いしません。
すぐ神様の下に行ってしまってもいいのです。ばっちゃんが痛くなければいいのです。
今日は無理にご飯上げるのよしましょう。でもこれが最後のご飯だから、沢山食べてね。」
という気持ちで毎回あげています。一瞬が、その時が最後の時間かも。
血が沢山出ている。かわいそう。
この血のよだれは、口の中の癌のため、ごっくんが非常にしにくくなってしまって、
だら〜っと出てきてしまいます。寝ていると下側にたれてしまいます。
私の対処方法は・・・、
☆アメリカの大判のキッチンペーパーを敷きます。ひどい時は二枚重ねします。これは日本の物と違い、大判で厚みがあり、吸水性もありとても優れ物です。
☆ ばっちゃんの顔の下に敷いて上げます。初めのうちはタオルを敷いていましたが、洗濯が追いつきません。使い捨てのキッチンペーパーなら、いつも清潔で安心です。家中あちらこちらに置いておきます。
ばっちゃんの、残り少ない日々を少しでも快適に過ごしてもらうために、母は頑張るのだ!



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