DIESELの魅力

2020.08.29

9原点を思わせるパックTシャツ
「DIESEL(ディーゼル)」の魅力

メンズファッション誌
「smart」元編集長
佐藤 誠二朗さん

メンズ雑誌「smart」をはじめ、これまで多数の編集・著作物を手掛けている佐藤さん。
2018年11月には「ストリート・トラッド ~メンズファッションは温故知新」が発売。
こちらを本屋で見かけて読まれた方もいるのでは!?
そんな佐藤さんが当店の取り扱いアイテムをコラムで熱く語ってくれるコーナーです!
実はあまり知られていないブランドの歴史などもこれを見れば知ることができるかも!?

胸元に反骨精神の象徴を

このベーシックなTシャツには、胸元に唯一のデザインとして、ディーゼル好きの人にとってはおなじみのシンボルマークが描かれています。
モヒカン刈りの横顔を見せるその人物はアメリカの先住民、インディアンです。


ブレイブマン


1978年にイタリアで誕生したディーゼルは、設立当初からブランドコンセプトのひとつとして、「Brave=勇敢」というキーワードを掲げています。
創業者のレンツォ・ロッソが代表を務めるディーゼルの親会社は、今では数多くのブランドを傘下に収めるホールディングカンパニーになっていて、その名も“オンリー・ザ・ブレイブ社”といいます。

ディーゼルは、不可能に見えることに挑戦し、人をあっといわせるようなものを創りだすことをブランドの信条にしています。これを端的に表す図柄として1980年代前半にデザインされたのが、勇壮なインディアンの戦士=ブレイブマンなのです。
つまりブレイブマンは、従来の慣習にとらわれずにモノづくりをしようという、ディーゼルの反骨精神を象徴しているのです。

ランダル3パックTシャツはその名のとおり、3枚が1セットで販売されるTシャツです。
白、黒、ネイビーの三色展開ですが、パターン①は黒のみ3枚。
パターン②は白・黒・ネイビー各1色ずつの3枚。
パターン③は白のみ3枚というパッケージになっています。


数枚のTシャツを1セットで販売する“パックT”は昔からあります。アメリカの老舗Tシャツブランド、Hanesのものなどが有名でしょう。
その昔ながらのパックTがここのところ見直され、とても人気になっていることをご存知でしょうか?
シンプルさとリーズナブルな値段に惹かれ、おしゃれな人がこぞって着るようになっているのです。


どこのブランドのものでも、パックTはデザインがとてもシンプルです。無地、あるいはこのディーゼルのもののように、ワンポイントプリントが中心。
シンプルだから手持ちのどんな服にも合わせやすく、手頃な値段なのでガンガン着倒せるという点が注目されているようです。

ランダル3パックTシャツをCHECK!

4,580
3,620
4,580
3,580

原点を思わせるパックTシャツ

汎用性の高さが、シンプルなパックT最大の魅力。
このディーゼル・ランダル3パックTシャツも、様々な使い方ができるでしょう。
もちろん暑い夏にはアウターとして、1枚だけで着てもいいです。
でもこのTシャツはもともと、アンダーウェアとしてデザインされています。
袖の短さや体にフィットするタイトなシルエットからもわかると思います。

しかしシルエットの美しさと着心地の良さから、アンダーウェアだけではなく、タウンユースとしても定番となった伝説的なTシャツなのです。
あたかも、Tシャツというアイテムそのものの歴史をなぞるかのような展開です。

Tシャツの発祥については諸説ありますが、有力なのは19世紀のヨーロッパで生まれた肌着を源にするという説です。
1910年代の第一次世界大戦中、アメリカ海軍で支給されていたウール素材の制服は分厚くて重く、夏の暑さには適さないものでした。一方、ヨーロッパ兵は、綿素材のシャツを肌着として着用しており、夏を快適に過ごしていたそうです。
これを真似てアメリカ軍がつくった綿シャツが、今日に続くTシャツの原型になりました。
1920年代前半になるとアメリカでは、軍人だけではなく一般にも肌着としてのTシャツが普及します。
そして1940年代前半の第二次世界大戦中、アメリカ海軍は丸首で綿100%、「T」字の形をした新しいスタイルの肌着を隊員に支給します。
今日のTシャツとほとんど変わらぬ形状のものでした。

そして長く続いた大戦が終わり、平和が戻った1940年代後半~1950年代、Tシャツはアウターウェアとしての存在価値を、当時の不良少年たちによって見出されます。
最初にチャレンジをしたのは、南カリフォルニアに登場したバイカーズという集団でした。帰還兵を中心メンバーとする不良暴走集団であった彼らは、社会の常識に背を向ける姿勢を表現するため、ライダースの下に着た、本来は肌着であるはずの白Tシャツをあえて見せつけました。

同時期、スクリーンの若き大スターであったジェームス・ディーンも、映画『理由なき反抗』で、赤いドリズラージャケットの下に白Tシャツを合わせるスタイルで一世を風靡。
こうしてTシャツは肌着というカテゴリーから脱却し、ジーンズとともに、反逆心を持った若者の象徴的なアウターウェアとなっていったのです。

真夏こそTシャツを肌着に

Tシャツは自由の象徴のようなアイテムです。
だからどんな着方をしようが個々人の勝手なのですが、このディーゼル・ランダル3パックTシャツは、いま一度オリジナルの考えに立ち返り、下着として着てみるのがいいのではないかと思います。

蒸し暑い夏場、男性は肌の上にシャツを1枚だけ着て出かけがちです。
しかし過去から受け継がれる正統派紳士服の世界では、オンでもオフでも、裸の上にシャツを一枚だけ着るというスタイルは、不躾でみっともないものだと考えられています。
でも外国人なんかは、スーツの下のシャツを肌に直接着るではないか? と訝しむ声があるかもしれません。
しかしその場合、上に必ずジャケットを着ます。つまり、シャツが下着であるという考え方なのです。

そしてジャケットを着ない場面では、シャツの下に必ず肌着を着るのが紳士の基本。
こうした考え方は、いまだ根強く残っています。
でも、昔のお父さんが着ていたような、首元がゆるゆるなダサい下着は着たくないですよね?
女性だけではなく男性だって、たとえ誰に見せるわけではなくても、みっともない下着を着ていたら気分が盛り上がらないと思います。

そこで重宝するのが、パックTシャツというわけです。
特にこの、勇敢さを象徴するブレイブマンがワンポイントでプリントされたディーゼルの肌着を着ていれば、知らず知らずのうちに気分が上がることは請け合い。
綿95%ニット織りのTシャツは汗をよく吸収してくれるので、他人の目に触れるアウターウェアに汗染みをつくることもありません。
暑い暑い真夏だからこそ、下着を着るように心がけるのも、真におしゃれな人の作法なのではないかと思います。

その他にも様々なアイテム取り揃えています!

S-ASTICO MID LACE 5,990
T‐DIEGO‐LOGO 4,400
12,800
CAP-CUTY CAPPELLO 4,790

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