Vブレーキシューの交換方法

Vブレーキは、多少のデザインの違いはありますが、基本的な構造は同じです。

Vブレーキの構造

ワッシャーの順番を間違えないように気を付けてください。

ブレーキシューは2タイプあり、カートリッジタイプのブレーキシューはゴムの部分だけ交換できるようになっています。

今回は、ブレーキシューと取り付けネジが一体型タイプの交換方法の説明になります。

ブレーキシューの取り外し

消耗したブレーキシューを取り外します。

工具を使い固定ナットを反時計回りに回すと緩みます。

ブレーキシューのねじにグリスを塗ります。

ゴムの部分に付かないように気を付けてください。

ブレーキシューの仮止め

新しいブレーキシューを仮止めしてブレーキレバーを軽く握ります。

そのとき、左右のブレーキアームの間隔(インナーリード端からワイヤー固定ボルト)が39mm以上あることを確認します。

間隔が狭い場合は、厚いワッシャと薄いワッシャの位置を入れ替えて調整します。

ブレーキシューの位置

あまり上過ぎるとタイヤと接触する可能性があるので、リムのエッジ(外縁)から最低1mm程度下がった位置にしたいです。

あまり下過ぎるとリムとブレーキシューの境で片減りになってブレーキがリムに噛んでしまい、ブレーキが戻らなくなります。

リムの幅とブレーキシューの幅にもよりますが、写真の位置が正しい取り付け位置になります。

リムの外周にブレーキシューの角度を合わせます。

※写真は悪い例です(リムの外周とブレーキシューが合っていないため)

進行方向に「八」の字になるようにします。

ブレーキシューをリムに当てたときブレーキシューの後ろが1mmくらい隙間ができる程度角度をつけます。

当て物をして固定すると簡単にできます。

注)音鳴り防止のため、逆「八」の字に組み付ける場合があります。

Vブレーキ 音鳴り改善 編

左手でブレーキシューをリムに押し当てながら右手で固定します。

工具を使い時計回りに回して固定します。固定ナットの締めつけはジワーではなくぎゅっ、ぎゅっとめりはりつけて締めるとうまくできます。

ブレーキシューをリムに押し付けるとき、ブレーキのリターンスプリングを外してやると、反発が無く簡単な場合があります。

アジャストボルトでブレーキの左右のバランスを確認します。

ブレーキレバーの遊びをワイヤーで調整して完成です。

講座トップ スポーツバイク調整編