ウマニロンキ社は、当初ジーノウマニロンキ氏とミケーレさんの母方のおじい様ロベルト・ビアンキさんとの共同経営として始まりました。
1950年には、ジーノさんが引退することになり、経営は、ロベルトビアンキさんに引き継がれることになります。
1970年代には、ロベルトビアンキさんの、娘の結婚相手である、ミケーレさんの父 マッシモベルネッティさんが、経営に参画するようになりました。
ミケーレさんいわく、ウマニロンキの歴史に大きな貢献を果たしたのは、父マッシモベルネッティさんだそうで、マッシモさんが、経営に携わることで飛躍的にウマニロンキは成長を遂げていきました。
そして、1990年には80ヘクタールだった畑を今では200ヘクタールにまで増やし、マルケ州、アブルッツォ州に自社畑を所有しています。
マルケ州 |
アブルッツォ州 |
ヴェルディッキオディカステッリディイエージ地区…100ヘクタール
ロッソコーネロ地区…70ヘクタール |
モンテパガーノ地区…30ヘクタール |
今回、アブルッツォ州に初めてD.O.C.G.ワインに昇格したワインの初リリースということで非常に興味深いお話を聞くことができました。
2005年4月 ヴィニタリー2005にて
(右はウマニ・ロンキ社社長マッシモ・ベルネッティさん)
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アッピ「覚えていますか?去年ヴィニタリーで一緒に写真をとっていただいたんですよ」
ミケーレさん「あ〜〜。どこかでお会いしたと思ったんだけどいろいろな人に会っているので、覚えています。お元気でしたか?」
アッピ「はい。とっても、元気にしています。お父様はお元気ですか?素敵なお父様ですよね」
ミケーレさん「ええ。父もとても元気です。この12月のクリスマスイブの日に僕もパパになったんです。」
アッピ「え〜女の子?男の子?」
ミケーレさん「女の子です。」
アッピ「うわ〜お父様もお喜びですね。ところで、今回、アブルッツォ初のD.O.C.G.モンテプルチアーノ・ダブルッツォ・コッリーネ・テラマーネ。
リリースおめでとうございます。新ブランドのモンティパガーノ。まだ、ラベルも出来ていないうちに飲めて本当に幸運でした。」
ミケーレさん「僕たちは、アブルッツォのポテンシャルはこんなもんじゃないと思っていた訳なんです。コッリテラマーネ地区ではぶどうの栽培に最高の条件がととのっていて、土壌や気候、最高のワインができるだろうと。実際、色々なメーカーが土地をこの地に求めているといううわさを聞いています。現在は、この地に20社ほどがワインを造っていいるようです。」
アッピ「それにしても、ウマニロンキは、ものすごい急成長ですよね。なぜそんなに、急成長を成し遂げることができたんでしょうか?」
ミケーレさん「マルケやアブルッツォのコストパフォーマンスが非常に高いエリアで、いいワインを造れたということが私たちの最大の強みのひとつだと思います。土地代は、安く、観光スポットでもない。そんなことも、コストパフォーマンスの高いワインを作り出せる理由になりますよね。」
アッピ「そうですよね。さっきも、プレーニオを頂戴しましたが、もう、おいしくておいしくて。今日本で品切れしていますよね。次の入荷を今か今かと待っているんですが。」
ミケーレさん「来月。ほんの少しだけですが、よその国から日本の皆さんのために融通しています。」
ジュゼッペ・カヴィオラ氏 |
アッピ「そうそう。それから、今日、エノロゴのカヴィオラさんの写真をみて、とっても驚いたんですけど。ワインは有名だから、カヴィオラさんを知っていましたが・・あんなにハンサムな人だなんて。」
ミケーレさん「ご存知の通り、カヴィオラは2002年のガンベロロッソが選ぶ最優秀エノロゴにも選ばれています。でも僕は同時にかれは、ベストドレッサーエノロゴだとも思っています。とってもおしゃれなエノロゴです。
そして、彼は、テロワールを大事にする、そして、人間性にも優れ、現代的でありながら伝統も大事にするそんな人間です。非常に知性の高い人でもあります。
以前はジャコモタキスさんにワイン造りの指導を受けていましたが、高齢でもあり、担当できるワイナリーを減らさないといけない状況だったので、思い切って、カヴィオラさんにお願いしました。2006年のガンベロロッソでも、カヴィオラが担当したワイナリーの全トレビッキエーリ数は16〜19に及ぶのではないでしょうか。」
アッピ「是非カヴォオラさんと一度ご一緒させていただきたいです〜〜。この4月にヴィニタリーに行きますので、そのときご紹介いただければ・・(^^;」
ミケーレさん「もちろんですよ〜。是非私たちのブースにおいでください。マルケの1つ星レストラン‘マドニニャ・デル・ペスカトーレ’を経営する、モレーノ・チェドローニの作る缶詰製品やジャムなども流通させています。ヴィニタリーでは、そのシェフの食材も紹介するので、寄ってくださいね。」
アッピ「うわ〜〜楽しみです。ところで、地元の食のことをお聞かせいただけますか?ミケーレさんのワインに合わせるのにどんな地元のお料理があるんでしょうか?」
ミケーレさん「そうですね。ブロデットという料理があります。野菜と魚のトマトソース仕立てのごった煮のことですが、漁師たちは、もちろん家庭菜園もやっていて、海で取れた魚に、家庭菜園の野菜を入れて煮たものなんですが、ブロデットと呼ぶには、必ずムール貝を入れないといけません。私たちの地元には、コーネロDOPと呼ばれる天然のムール貝があります。わたしも、よく泳いでそのムール貝を取って帰ったものです。」
アッピ「(目が点になる)えっ。天然のムール貝。泳いで取れる??DOPですか?」
ミケーレさん「そうです。」
アッピ「すご〜〜い。すごい。すごい。食べたい〜〜。」(叫ぶ)
アッピ「そうですね5月〜11月に取れますから、是非お立ち寄りいただければご馳走しますよ。わが社のカサル・ディ・セッラ ヴィッキエ・ヴィーニュと絶妙な相性を発揮しますよ。」
ミケーレさん「ハイ(*^o^*)/ 絶対行かせて頂きます!すばらしいところですね。アブルッツオ&マルケ。」 |