「各部品の名称」について
キー(子カギ) | シリンダーの鍵穴に差込んで施解錠などを操作します。 |
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シリンダー(鍵穴) | キーの入る部品で、そのシリンダー用以外のキーでは回転しないようになっています。 通常の鍵の交換では、この「シリンダー」を新しいものと入替えます。 |
サムターン | デッドボルト(施解錠)を操作する「つまみ」部品で、通常は施錠時にサムターンが横になります。 防犯対策のために、つまみが着脱式になっている場合もあります。 |
レバーハンドル(把手) | ハンドル自体は把手の役を果たし、通常、ハンドルを上下前後いずれかの方向へ稼働させてラッチボルトを操作します。 形状や機能の違いによって、他に「握り玉(玉座/ドアノブ)」「サムラッチ」「プッシュプル」などの把手があります。 |
フロント | 錠ケースの扉の木口面に見えている板状の部品で、デッドボルトやラッチボルトの出入りする穴があります。 通常、このフロントに「型式刻印(型番)」もあります。 |
錠ケース(箱錠) | 錠前の機構部分が納められている部品で、錠ケース本体にデッドボルトやラッチボルトがあります。 部品名として「ラッチケース」や「ロックケース」と呼ばれる場合があり、上図のようなドア内部へ取付ける彫込型や、ドア外部へ取付ける面付型があります。 一般的な耐用年数は「10年前後」で、キーとサムターンの操作が渋いような場合は交換時期かもしれません。 |
デッドボルト | 扉を施錠するためのカンヌキで、キーやサムターンで操作します。 |
ラッチボルト | ドアが風などで開くなどしないための仮締めで、ハンドル(把手)などで操作します。 |
ストライク(受座) | 扉枠側にある部品で、錠ケースから出てくるデッドボルトやラッチボルトを受けます。 扉を閉めてキーやつまみを操作すると不具合があって、扉を開けて操作すると解消される様な場合は、この「ストライク」の位置や扉の建付けを調整すると必要があるかもしれません。お近くの鍵屋さんやサッシ屋さんへのご相談をおすすめします。 |
「扉厚(DT)」とは
ドア本体の純粋な「厚み」です。
部品ごとに対応可能な「扉厚(DT)」が決まっている場合など多くあり、ほとんどの錠前で確認が必要となります。
ドアの「煙返し」など部分的な凹凸は扉厚(DT)に含めません。ドアを正面から見て、鍵穴や把手に近い側面(木口)は凹凸になっている場合が多いため避けましょう。
反対側の「ドア吊元(丁番)」側か、鍵穴や把手からまっすぐ下の「ドア底面」が正確に扉厚(DT)を測り易くおすすめです。
【より詳しい測り方はこちら】
「バックセット(BS)」とは
錠前の中心~ドア端(木口面)までの水平距離です。
主に、錠ケース本体(箱錠)や、錠ケースが関係するハンドル錠・ドアノブ錠などで確認が必要となります。
鍵穴や把手の回転軸中心~ドア端(木口面位置)までの水平距離で、簡易的にバックセット(BS)を確認することが可能です。
より正確な確認には、ドアから取り外した錠ケース本体(箱錠)のフロント面位置~鍵穴や把手の回転軸が通る穴の中心までの水平距離を測る必要があります。
「ドアの左右勝手」とは
ドア吊元(丁番)の位置とドアが開く方向です。
一般的な開きドアでは、ドア吊元(丁番)の位置によって「左勝手(L)・右勝手(R)」があり、一部錠前では開く方向「内開き・外開き」の確認も必要となる場合があります。
引き戸など横にスライドして開く戸では、室外側の戸を正面から見て、左と右どちらの戸が手前にあるかで「左勝手・右勝手」を確認します。
「ドアの製品名(名称)」とは
ドアの販売メーカーが設定したドア製品名です。
ドアの製品名は、ドア本体の販売メーカー(サッシメーカー)によって設定されており、基本的に鍵や把手など錠前部品のメーカーとは異なります。主に、対応するドア専用の部品である場合や、OEM製品の錠前などで確認が必要となります。
多くの場合、ドア本体の内・外・側面どこかしらに、製品名の記載されたラベルなどが貼られています。
※参考画像のラベルは、画像左から「YKKap/ヴェナード」「新日軽(記載無し)/アルプラ」「TOSTEM/プレナスS」と読み取ります(メーカー名/製品名)。ただしドアによってはラベルがない場合もあります。