【問10】羽毛布団の選び方(続き)
(アイダーダックダウンって何?)
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ん? 普通「パサパサ」音てしないの?
私の羽毛布団ってするんだけど?
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あらあら、あなたっ!
私にだまってどこで「布団」買ったの(−−〆)
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(^^ゞ ん、バレたか。
実はチラシとかに良く入ってる通販で羽根布団8点セット7,980円!っての。品質が良くないのはわかってたけど、やっぱり値段につられちゃうのよね。
そんなに「睡眠」に興味ないし…。
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ん〜! 何でまたそんなの買うかなぁ〜?
あと名前が似ているけど…
「羽根布団」ってのは「羽毛布団」とは全然違うものなのよ!
羽根、先ほど説明した「フェザー」の事。
スモールフェザーじゃない、羽毛布団には不向きな羽根の事!
(まぁ、いいや)後で徹底的に説明するから覚悟してなさいっ!(-_-メ)
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お〜怖〜〜〜っ。
どーりで、あんまり暖かくないと思った(あっちゃ〜)
安物買いのゼニ失いか…(トホホ)
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…「パサパサ音」。それは(先ほども言ったけど)中身の羽毛の品質が良くない事もあるけど、硬い生地を使っているからなのよ。
良い羽毛布団は「ダウンパワー」の高い羽毛を「軽くしなやかな生地」で包みこむ事で完成するの。そうする事で隙間を作ることなく「体にぴったりとまつわりついて」心地よい暖かさを提供してくれるのよ。
また生地の柔らかさは
細い糸を使って「よりきめ細やかに織り込む」ことで出来上がるの。
ほらブランドもののハンカチと学生が使うような白いハンカチとは硬さが全然違うじゃない!あの違いなの。
羽毛布団の生地には大きく分けて超長綿と表示できる柔らかいものと
「綿100%」としか表示できない ちょっと硬いものがあります。
すやすや店長は羽毛布団の生地には超長綿と表示できる柔らかいものがいいと思っているので その辺のところは表示をよく見て確かめてから買うようにしてね。
また超長綿と一口に言ってもいろいろなグレードがあるの。
60番手以上のものが超長綿と表示できるので 60 80 100・・・など数字が大きくなるほどグレードの高い超長綿だと理解していただければいいですよ。
他にも“打ち込み本数”ってのもあるけど これは同じ番手の糸で織っても
生地の織り方によって打ち込み本数って変わってくるので
(例えば同じ80×100番手の糸で織ってもサテン織りは打ち込み435本
ツイル織りは打ち込み382本というように) 打ち込み本数よりも糸の番手の方がよりわかりやすいと思います。
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それと最後は仕立て。
安い羽毛布団や昔ヨーロッパから輸入した羽毛布団って「カールステッチ加工」っていって軽く綴じただけの加工しかしていないの。
これって長く使うと「羽毛が偏る」ので、これを叩いてならさなくてはならない。これはとても面倒な作業なのよ。
そこで、今では以下に説明する3つの加工が一般的になってるの。
1つ目は「立体キルト加工」と言って、表生地と裏生地の間に「マチ」を入れて羽毛が均一に配分され偏らないような加工の事で、これが一番メジャーなタイプの加工。
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「立体キルト加工〜羽毛布団」
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少し前まで、羽毛布団は上と下の生地を縫い合わせてできた空間に詰めていましたが、このやり方だとダウンボールがつぶれてしまったり、羽毛を十分な量を詰められなかったりしました。更に、縫い合わせることにより、縫い目から羽毛が飛び出してしまうという欠点がありました。 そこで、上下の生地の間に“壁”となるパーツを差し込む事により、空間の容量を確保すると同時に縫い目から飛び出すことを防ぐようにしました。これを「立体キルト」といいます。 |
2つ目は「ツインキルト加工」と言って、表生地と裏生地の間にもう一枚不織布を入れて空気層を分断して、二層の空気層を作る事で「とても暖かくなる」。そうそう、重ね着ってとても暖かいじない?それと同じ原理なの。 |
とっても寒がりさんとか、寒冷地とかの場合にお勧め!
「ツインキルト加工〜羽毛布団」
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羽毛布団のかさ高を増すために、上下二層の構造にしたキルトです。掛け布団と肌がけ布団が2枚合わさっているような仕組みで、表布・中布・ウラ布の三つの布地を使います。羽毛の層が二層になることによって空気をたくさん含むことができ、二倍暖かいということになります。
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そうやって用途に合わせて、また使う人に合わせて選んでいくといいですね。
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で3つ目は今一番注目されている「オールシーズン二枚合せ(重ね)羽毛布団」。これは「合い掛け布団」と「肌掛け布団」を「アメリカンホック」で合体させて一枚の布団にしたものなの。冬は合体させて一枚の羽毛布団として使うけど「春・夏・秋」とそれぞれの季節に合わせて分断して使える、とっても便利な加工なの。スペースに余裕がない現代の環境にあった加工なのよ。※当店でも1番人気が、このオールシーズン二枚合せタイプ羽毛布団
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今一番の人気はなんといっても
「オールシーズン2枚合せ加工〜羽毛布団」
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日本には四季があるでしょ。春と秋には、合い掛け布団夏には、肌掛け布団(クーラーが効いてるとタオルケットだけじゃ寝冷えするわね)冬には、掛け布団だったらこれを一組の羽毛布団ですべてカバーしちゃおうというのがこの「オールシーズン2枚合わせ羽毛布団」なの。合掛けと肌掛けがあって冬にはこれをボタンがついていて1枚にして使用できるのよ。通気性も抜群で、非常に暖かいです。だからオールシーズンこの布団でOK |
合掛け羽毛布団は春と秋(上)、肌掛け羽毛布団は夏(下)、2枚合わせて冬にご利用頂ける大変便利な羽毛布団です。
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すやすやは「メーカー」だからどんな羽毛布団も作れるので、
どんな事でも店長が解決します。だから気軽に相談してください♪
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あっ!そうそう、
もう1つ話さなければならない事があったのよ!
世界で最も高価な原毛。
それは北ヨーロッパの海岸線、フランス、アイスランド等で採取される「アイダー(学名:ソマテリア
モリシーマ)」という海洋性の水鳥。体長56cmほどの小型のダック。とても保温力が高く「ダック」のメスのみから採れる原毛なのよ!
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えっ?先ほど店長はグースの方が良い羽毛って言ってましたよね?
ん?それって、どういう事?
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あっ!ゴメンなさい。一般的には「ダック」に比べるとグースの方が品質は上なんだけど、このアイダーダウンだけは別格なのよ!
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このアイダーダウン、羽毛が複雑に絡みあうことで「最高の保温力」があるの。アイダーダックのメスが自分の胸から抜き取って、卵をかえすために巣に敷き詰めたものから採取します。(国際保護鳥であるアイダーダックの空き巣
アイダーダックが卵を孵化し、巣立った後の要らなくなった巣を一つ一つ「専門の職人」が採取)
その巣のある場所が他の動物に狙われずらい「断崖絶壁」みたいなところにしか作らないのよね(^^ゞ
だから、採取にものすごく手間が掛かるの。
…で一つの巣からたった「20グラム」。「天然物」だから「年間2000kg」しか採れない!供給数は、羽毛布団にすると世界中で年間「2000枚分」。
当然、料金はものすごい高い値段なんだけど、
これが「羽毛の宝石」と言われる所以ね。
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えっ?年間「2000枚分」って世界で1人1枚として…
むむ、2000人しか買えないって事?
そんな凄い「羽毛」があったなんて知らなかったわ。
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そうなの! あまり出回らない「羽毛」だから「一般の人」には無縁の産物でして(^^ゞ セレブ限定ってとこかしら?
今世界は景気がいいじゃない。だから原毛も値上がりしていて、デパートではこの「アイダーダウン」の羽毛布団、一枚150万円ぐらいはするのよ!
(どう、ビックリするでしょ!)
昔、「すやすや」でも問屋さんを通じて某大手百貨店の外商で年間何10枚もの「アイダーダウン」の羽毛布団を販売して頂いたけど、その当時で1枚およそ150万円で消費者の皆様に販売していたの。
今はインターネットで皆様に直接買ってもらえる(メーカー直販)なので、いくつもの問屋さんを通さない分、一枚50万以下で販売できるのよ!
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贅沢の極み(アイダー使用)羽毛布団の詳細はコチラ≫
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ちょっと話がそれちゃったけど、
まぁこんな贅沢な羽毛布団も販売してるって事ね。
ん?寝心地? そりゃ〜、もう極みってとこね(^^ゞ
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すごい羽毛布団が色々でてるんですね。よく分かりました。
そう言えば羽毛布団に付属している「ゴールドラベル」についても
ちょっと教えてもらえるかしら?
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ゴールドラベルについて≫ |