1.ボディーピアスについて

通常のピアスは耳たぶのみに使用されますが、ボディーピアスは耳たぶをはじめ、それ以外の部位(へそ・鼻・眉・乳首・性器など)にも使用することが出来ます。
但し、ボディーピアスには着用する部位によって素材・形状が決まっているものがあります。安全にご使用いただくために、ボディーピアスの着用にあたっては十分な注意が必要です。
※品質管理につきましては十分に注意をしておりますが、万が一のトラブル回避のため、お客様に販売する際には下記に記載されていますボディーピアスのご使用方法・特質等を必ずお読みくださいますようお願いいたします。

2.素材について

ボディーピアスは耳たぶ以外の部位にも使用されるため、安全性の高い素材(以下、「素材A」とする)が求められます。
しかしながら、今日ではデザイン性も重視されるため、素材Aほどは安全性の高くない素材(以下、「素材(B)とする」)も使用されるようになってきています。

■素材Aとは
耐蝕性・生態適合性・強度が非常に高いため、ピアッシング直後や拡張の際にも使用出来ます。
また、着用部位を清潔に保ち、尚且つ安全にご使用いただくためのご注意をお守りいただければ、毎日取り外す必要もありません。
当社製品に使用している素材Aには以下のものがあります。

【サージカル・ステンレス・スティール 316L】
UV加工を施したものはブラックライトのもとで発光します。高熱に弱いので、火器に近づけたり高温な場所(サウナや長時間に及ぶ炎天下等)で着用したりすることはおやめください。

【チタン】
サージカル・ステンレス・スティールよりさらに抗アレルギー性に優れ、強度と軽さも備えているのでメガネのフレームなどにも使用されている素材。
また、特殊な技法のもと様々な色に発色させることが出来ます。

※上記の素材Aは一般的には皮膚疾患などを誘発しにくいと言われていますが、全ての人に100%安全な素材とは限りませんので、特にアレルギー体質の方は必ずご使用前に専門の医師にご相談下さい。また、ご使用により着用部位あるいはその近辺に異常が生じたり、気分が悪くなったりした場合には直ちに医師にご相談の上、ボディーピアスのご使用をおやめください。

■素材Bとは
色や形のバリエーションが素材Aの製品より豊富ですので、ファッション性は高いものの、耐蝕性・生態適合性・強度の点では素材Aより劣ります。したがって、耳たぶ以外の部位へのご使用はお控えください。また、破損をして怪我をする恐れもありますので、ご使用に際しては十分な注意が必要です。当社製品に使用している素材Bには以下のものがあります。

【バッファローホーン】
牛の角。水分を吸収して膨張や変形をする恐れがあります。入浴、プールや海水浴をはじめマリンスポーツ全般、発汗、雨天などの時にはご使用をお控えください。

【石】
クリスタル、ターコイズ、タイガーアイなどがあります。落下などの強い衝撃により割れたり、ひびが入ったりしますのでご注意ください。

【ガラス】
石と同様、落下などの強い衝撃により割れたり、ひびが入ったりしますと、怪我の原因となり危険です。お取り扱いには十分にご注意ください。

【シルバー925】
様々な形状に加工出来ます。指輪やイヤリングなどの一般的なアクセサリーの素材としても広く使用されています。長時間放置しておきますと、黄色く変色してしまうことがあります。

【フィモ】
粘土の仲間です。発色が美しく、多様な楽しい絵柄を楽しむことが出来ます。

※上記の素材Bは、安全面、衛生面ともに長期間にわたる着用には適していませんので、ピアッシングの直後や拡張の際には使用しないでください。
また、体内への雑菌の侵入を招いたり、ボディーピアスと皮膚組織が癒着したりする可能性がありますので、穴がきれいに完成していない状態での着用も絶対におやめください。
必ず毎日就寝前に取り外し、消毒を行ってから高温多湿を避け、清潔な場所に保管するようにしてください。

3.ご使用にあたっての注意点

ボディーピアスは、素材だけではなく形状や着用部位も様々ですので、ご使用に際しては細心の注意が必要です。以下のことを必ずお守りください。

【1】一度ご使用になったボディーピアスは、消毒の有無にかかわらず第三者との共用は絶対におやめください。
複数間の使い回しは、たとえ消毒を行っていても病原菌などの感染を招き大変危険ですのでおやめください。

【2】就寝時、人込みの中、スポーツ中、性行為等、ボディーピアス着用部分が人や物に接触する可能性がある場合には、事前にボディーピアスを取り外すようにしてください。
先の尖ったものは身体に突き刺さったり、物質等にキズをつけたりする恐れがあります。特に目に刺さると失明などの事故につながる危険があります。
リング状のものや長いもの、複雑なジュエリー加工が施されているものは引っ掛かりやすく、引っ張られると痛みを生じます。さらに引っ張られすぎますと、場合によっては着用部分の肉体組織がちぎられてしまうこともあります。また、衣類への引っ掛かりは生地をいためる原因となります。

【3】ねじ式のものはネジの開け閉めを丁寧に行ってください。ネジ山が噛み合わなくなることがあります。
特に素材Bのものは無理にネジを回すと、割れたりひびが入ったりします。一方、ネジの締まりが緩い場合には、着用中にネジの部分が外れて紛失につながります。舌など口の中にボディーピアスを着用する際には、誤って飲み込んでしまう可能性もありますので、こまめにネジの状態を確認するようにしてください。
特に飲食時には十分ご注意ください。万が一飲み込んでしまった場合には、速やかに専門の医師にご相談ください。

【4】ボディーピアスはご自分に適したサイズをお選びください。サイズがきつく圧迫感のあるものは血液の流れを妨げる等のトラブルの元となります。また、サイズが大きすぎるものは当たったり引っ掛かったりしやすく、着用部分への過度の負担がかかります。

【5】サウナや長時間に及ぶ炎天下等での使用は火傷や製品の変形の原因となる恐れがあります。
また寒冷地ではボディーピアスの冷却により凍傷を引き起こす可能性があります。中でも金属製のボディーピアスは特にご注意ください。

【6】パーマ液、毛染め剤の使用は化学反応を起こし、ボディーピアスの変色や変質につながる可能性がありますので、取り外してから行ってください。

【7】誤飲や怪我のもとになりますので、必ず乳幼児の手の届かないところに保管してください。

4.穴あけ(ピアッシング)や拡張について

日本の法令では医師以外の者が第三者に対して穴あけを行うことが禁止されています。
また、簡単に穴あけが出来る道具(ピアッサー)やマニュアル本が市販されていますが、安易な判断で穴あけを行うことは危険ですのでおやめください。穴あけは必ず専門の医療機関にてご相談のうえ医師に行ってもらうようにし、穴あけ後のケアも医師の指示に従ってください。
拡張についても医師の指導の下に行うのが望ましく、拡張部分への過度の負担がかからないよう徐々に行うようにしてください。穴が完成する前の拡張や急激な拡張は皮膚の亀裂等を招く恐れがあります。

5.ボディーピアスのお手入れと着用方法

実際に穴に触れる部分(リング、バー、プラグ、拡張器)は着用前に必ず消毒を行ってください。

【1】消毒用アルコールを清潔な容器に適量入れ、ボールやキャッチ、ゴムリング等をはずしたボディーピアスを浸します。消毒には通常20分程度かかります。
材質によって消毒液に浸すことによって変質したり変色したりするものがありますので、ラインストーン等でジュエリー加工された部分や色付けされた部分等は消毒液に浸さないようにしてください。

【2】清潔なピンセット等を用いて取り出し、清潔な綿棒等で優しく拭き取ります。ボディーピアスが完全に乾くまで着用は行いません。

【3】ボディーピアスを着用する際は、必ず事前に薬用石鹸で十分に手を洗ってから行うようにしてください。清潔なタオルで手を拭いたら、髪の毛等には触れないようにしてください。