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この質問をすると、同じ素材なのに答える人によって全然違う答えが返って来ます。見た目の色だけでも、黒青紫だけでなく、ピンクや緑、金って言う人も中にはいます。コレってかなり変な金属だと思いませんか? |
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このページはチタン初心者さんのために、身近にあるチタン製品や一番沢山いただく質問について解説しています。
チタン入門編としてお読みいただければ幸いです。 |
島田工房 店長 |
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知っているようで、知らない!実はこんなに身近にチタンが使われているのを知っていましたか?使用用途の中でも普段の生活に欠かせない物を集めてみました。 |
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純度は規格によって異なりますが、主な成分はTi(チタンの元素)です。 |
チタンは主に下記の2種類の金属と化合物に分けられ、それぞれ成分が異なります。 純度が分からない場合は、規格を聞くと、純度も分かります。 |
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ちなみに当店で利用しているのは、純チタン材。 デザインや形に合わせて、JIS規格の第2種と第4種を使い分けています。 第2種と第4種の成分は下記の表です。 |
成分(%)/種類 |
Ti
(チタン) |
Fe
(鉄) |
伸び |
引張強さ |
JIS規格2種 |
99.42
以上 |
0.25
以下 |
伸びる |
弱い |
JIS規格4種 |
98.95
以上 |
0.50
以下 |
伸びない |
強い |
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どうして100%じゃないのに純チタン? |
どんな金属でも純度100%というものは、存在せず、また余りにも純度が高くなりますと、 表面が柔らかいが故に、また他の表面加工が必要になってくる可能性があります。
この場合、純粋という意味では無く、純度の高いという意味で「純」が使われています。 |
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実は・・・かなり残念な生い立ち |
チタンは、1790年代発見され、ギリシア神話の「タイタン」にちなんでチタンと命名されました。しかし当時は、ルチル鉱石やチタン鉄鋼の中から元素を発見されただけで、まだチタンとして利用できず、とても残念な元素でした
そんなチタンにも1900年代に、やっと明るい兆しが見えてきます。
まず1910年にハンター法、その後1946年にクロール法で高純度のチタンを作る事に成功。チタンの元素発見から150年以上、晴れて金属として使えるまで、とても長い時間がかかりました。 |
沢山あるのに、レアメタル? |
アルミ・鉄・マグネシウムに次ぐ地殻埋蔵量で、金やプラチナよりも、ずっと埋蔵量がある金属ですが・・・鉱石として掘り出しても、精錬するのに特殊なプラントが必要になるため、チタンを作れる国は世界でも限られています。
だから本当は沢山あるはずなのに、レアメタルと言われているんです。
その上、加工がとても難しく、空気中で溶接(チタン同士をくっつける作業)をすると酸化してしまったり、硬すぎて成型するのにコストがかかりすぎたりするので、他の金属で代用できない場合や、高性能を求められる場合などでしか使用されきませんでした。 |
あのA国が、密輸入?する程の金属 |
特に航空機などは、軽さ・強度・耐熱性のある素材が求められ、最近では内装に日本の技術を使った炭素繊維が話題になりました。実はチタンも航空機を作る上でかなり重要な素材で、沢山の逸話や噂が残されています。
・アメリカで作られた世界最初の実用超音速機は、当時のアメリカで生産されたチタン合金の8割以上を使った。 |
・冷戦時代で、ソ連はアメリカ軍がチタンを使用することを防ぐため世界中のチタン市場を買い占めることを試みた。 |
・冷戦前は、アメリカはソビエト連邦からチタン鉱石を調達していただが、冷戦中はチタン調達用のダミー会社を設立して、ダミー会社を通して密輸入していた。 |
アメリカに密輸入させる程、航空機にとって超重要、無くてはならない金属だという事が分かります。 |
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