空間除菌製品と空気清浄機の効果は違う?
メリットとデメリットをまとめました

トップイメージ

わたしたちは1日に約2万回呼吸するといわれています。

呼吸をし、空気を取り込むことで生命機能を維持していますが、実は、そのときに空気中に浮遊しているさまざまな物質も取り込んでいます。物質の中には、ウイルスや菌などの有害なものも多く含まれている可能性があるため、部屋の空気をキレイに保つことは、健康を保つ上でも大切です。

そのため、最近では空気清浄機だけでなく、さまざまな空間除菌製品が販売されるようになりました。しかし、どんな違いがあるのかご存じの方はあまりいないのではないでしょうか。

効果が目には見えないからこそ、それぞれの製品の仕組みやメリット、デメリットを理解した上でご使用になることがオススメです。ぜひコラムを読んで、製品選びの参考にしてください。

もくじ

  1. そもそも空間除菌ってなに?
    1. 空間除菌とは
      1. 空間除菌
      2. 物体除菌
  2. 空気をキレイに保つ必要性
    1. 空気中に浮遊している物質
    2. ヒトが物質を取り込む量
  3. 室内の空気をキレイにする方法は?
    1. 換気
    2. 空間除菌製品を使用する
    3. 空気清浄機を使用する
    4. 空間除菌製品と空気清浄機の違い
      1. 除菌のしくみ
      2. メリット
      3. デメリット
      4. オススメの使用シーン例
    5. 厚生労働省からの行政指導についての報道は本当?製品の安全性は?
      1. 空間除菌製品に対する報道について
      2. 厚生労働省の見解
    6. 空間除菌製品の選び方は?
    7. おすすめの空間除菌製品は?
      1. ナノクロ「エア・アンチウイルス」シリーズとは
      2. エア・アンチウイルスを使用する上での注意点
      3. 「エア・アンチウイルス」シリーズ
  4. まとめ

そもそも空間除菌ってなに?

空間除菌とは

除菌する対象ごとに分けたときに、空間除菌と物体除菌の2つに分けることができます。

空間除菌

空間除菌とは、空気中に浮遊しているウイルス・菌などを除菌することを言います。その目的は、浮遊したウイルスや菌などを吸い込むことによる感染リスク(空気感染や飛沫感染)を低下させることです。

除菌する方法として、空間除菌製品や空気清浄機などがあります。使用されている成分に、二酸化塩素や次亜塩素酸などの気体(ガス)成分があります。


物体除菌

物体除菌とは、モノに付着しているウイルス・菌などを除菌することを言います。その目的は、モノに付着したウイルスや菌が、手を介して体内に侵入することによる感染リスク(接触感染)を低下させることです。

除菌する方法として、除菌スプレーやウェットティッシュなどがあります。使用されている成分に、安定型次亜塩酸ナトリウムやアルコールなどの液体成分があります。物体除菌の成分について気になる方は以下のコラムもご覧ください。
→「安定型次亜塩素酸ナトリウムの効果は?安全性や使い方について」

空間除菌と物体除菌は除菌する対象が異なるため、併用して除菌を行うことでより室内の有害な物質が取り除かれる可能性を高めます。

しかし、目に見えないために除菌の必要性はなかなか実感しにくいものです。そもそもなぜ空気をキレイに保つことが必要なのでしょうか。

空気をキレイに保つ必要性

空気中に浮遊している物質

空気中には、さまざまな有害な物質が浮遊しています。代表的なものをいくつかご紹介します。

ウイルス
新型コロナウイルス、インフルエンザウイルス、結核ウイルス、麻しん、風邪ウイルス等

黄色ブドウ球菌、大腸菌群等
大気汚染物質
PM2.5、硫黄酸化物等
アレルゲン
花粉、カビの胞子、ダニの死骸やフン

ヒトが物質を取り込む量

さまざまな物質が浮遊していることはわかりましたが、わたしたちは一体どれくらいの量の物質をカラダに取り込んでいるのでしょうか。

2000年臨床環境医学の「住まいと人体―工学的視点から―」によると、ヒトが摂取する物質の割合のうち、6割近くが室内空気から取り入れる物質となっており、食べ物などの他のものに比べて圧倒的に多いのです。

引用元:臨床環境医学「住まいと人体―工学的視点から―」

たとえば、汚れた水を飲んでくださいと言われたら、誰でも嫌悪感をもつでしょう。カラダに悪影響が出るのではないかと危惧しますよね。中には水道水を浄水器でさらにキレイにして飲んだり、ミネラルウォーターを購入したりする方もいるほど、摂取するものを厳選している方もいます。

しかし、わたしたちは飲料の約7倍もの空気を摂取しています。

知らず知らずのうちに汚れた空気を吸い続けることで、いつの日か健康に害が出るかもしれません。そう考えるととても怖いですよね。ぜひ、食べ物や飲み物と同じように空気にも気を配るようにしましょう。

それでは、室内の空気をキレイに保つための方法をご紹介します。

室内の空気をキレイにする方法は?

換気

換気とは、室内の空気と外の空気を取り替えることです。有害な物質を外に逃がし、新鮮な空気を取り入れることができます。
最も簡単で手軽にでき、なおかつ空気キレイにする効果も高い方法です。現代の住宅は気密性が高いことにより、換気の必要性が説かれています。

しかし、外出する時間が多い方、就寝時には換気ができません。また、花粉の飛散時期や夏・冬の外気と室温との気温差が激しときには換気をすることが難しい場合もあります。

換気について詳しく知りたい方は、別のコラムで紹介していますので以下のリンクからご覧ください。
→「寒い冬、効果的な換気方法は?適切な換気時間や回数はある?」

空間除菌製品を使用する

空間除菌製品とは、活性物質(二酸化塩素やオゾン、次亜塩素酸ナトリウムや次亜塩素酸水など)を空間に噴霧することで除菌する製品のことです。

空気清浄機を使用する

一般的な空気清浄機とは、室内に浮遊または床に落下している物質を空気清浄機本体内に吸引し、本体内部で活性物質を吸い込んだウイルス・菌に晒して対象物を除菌する製品のことです。

3つの方法をご紹介しましたが、基本的には換気を行いましょう。そのうえで、空間除菌製品や空気清浄機を併用することがオススメです。
では、空間除菌製品と空気清浄機は一体何が違うのでしょうか。それぞれのメリット・デメリット、オススメの使用シーンをご紹介します。

空間除菌製品と空気清浄機の違い

除菌のしくみ

先ほどの繰り返しになってしまいますが、以下になります。
・空間除菌製品:活性物質(活性物質(二酸化塩素やオゾン、次亜塩素酸ナトリウムや次亜塩素酸水など)を空間に噴霧することで除菌
・一般的な空気清浄機:室内に浮遊または床に落下している物質を空気清浄機本体内に吸引し、本体内部で活性物質を吸い込んだウイルス・菌に晒して対象物を除菌

メリット

〇空間除菌製品
・空間除菌・物体除菌のどちらも可能
・比較的安価なものが多いため、部屋ごとに設置がしやすい
・置き型・携帯型などタイプが多様にあるため、使用シーンを幅広く選べる

〇空気清浄機
・活性物質を生活空間に放出することがなく、WHOが懸念する安全性の問題がない
・湿度の管理ができたり、マイナスイオンを放出できたりと多機能化されている製品もあるため、幅広い選択が可能
・最大適応床面積(効果がある範囲の目安)が20畳以上でも対応できる製品もあるため、部屋の広さに合わせた幅広い選択が可能

デメリット

〇空間除菌製品
・換気時や空気の流れがある場所では除菌成分も一緒に排出され効果が期待できないため、使用シーンに制限がある
・安全性と効果について国際的な基準がない※詳しくは後述します
・使用期限があるため、期間が過ぎたら買い替えが必要

〇空気清浄機
・空間除菌には効果があるが、物体除菌には効果がない
・比較的高価なものが多いため、部屋数が多い場合には家全体の除菌にはつながらない
・定期的にフィルターの交換や掃除が必要のため、手間がかかる
・サイズが大きいことが多く、かさばりやすい

引用元:社団法人日本二酸化塩素工業会
光触媒工業会
特定非営利活動法人日本オゾン協会

オススメの使用シーン例

どのシーンでも、できるかぎり換気と併用して行ってください。

密閉空間に長時間外出するとき
・通勤や屋内施設など:携帯型の空間除菌製品
・オフィスなど:置き型の空間除菌製品、卓上の空気清浄機

自宅
・リビングなどの広く生活の中心となる部屋:空気清浄機
部屋が広いことが多いため、空気清浄機がオススメです。
・玄関:置き型の空間除菌製品
人が出入りすることで、玄関は外からの有害物質がたまりやすい場所のひとつです。また消臭効果がある製品が多いので、靴の消臭にもつながります。
・寝室:置き型の空間除菌製品
就寝中、換気ができない代わりとして使用できます。
・小さな子どもやペットがいる場合:平置き型の空間除菌製品
棚の上などの手が届かない高い場所に置くことで、誤使用や誤飲などの事故を防ぐ対策になります。

効果、使用シーンについてご紹介してきましたが、空間除菌製品の安全性についても気になるところではないでしょうか。実際の報道や厚生労働省の見解についてまとめましたのでご覧ください。

厚生労働省からの行政指導についての報道は本当?
製品の安全性は?

2019年12月ごろに新型コロナウイルスが世界最初の症例が発表されてから、急激に新型コロナウイルスは世界的に流行しました。

その流行に合わせて、マスクやアルコールなどの感染対策製品や除菌製品の需要が爆発的に高まったことは記憶に新しいのではないでしょうか。そのニーズに合わせて、さまざまな除菌製品が発売されました。

空間除菌製品に対する報道について

除菌製品を販売する企業の一部が情報を正しく開示していなかったことで、2020年5月ごろ、一部の空間除菌製品に対して2つの報道がありました。

1つ目は、空間除菌製品を販売していた5社に対し、景品表示法に違反しているとして行政指導が行われたことです。
※景品表示法とは、商品の効果や安全性などにおいて、虚偽の表示や誇大広告などを規制し、消費者を保護するための法律。)

携帯型の空間除菌用品については、「身につけるだけで空間除菌」等の表示が行 われていることがありますが、当該表示の根拠とされる資料は、狭い密閉空間での 実験結果に関する資料であることがほとんどであり、風通しのある場所等で使用する際には、表示どおりの効果が得られない可能性があります。

引用元:【令和2年5月15日】消費者庁「携帯型の空間除菌用品の販売事業者5社に対する行政指導について」

2つ目は、「新型コロナウイルス感染予防を目的とした次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムの空間噴霧の安全性」について報道です。

本当に善意でやっているのか分かりませんが、消毒薬を噴霧する機器を飲食店や学校・美容院に置くようにすすめる訪問販売・通信販売があるようで、医療機関にも営業に来ているようです。居酒屋チェーン店でも、入店前に次亜塩素酸水を浴びる謎の装置をくぐることを求められるお店もあるようです。

引用元:【令和2年5月30日】Yahoo!ニュース「「消毒剤噴霧」「空間除菌」の効果は証明されておらず、人体に有害な可能性あり」

この報道に出ている次亜塩素酸についてもコラムでご紹介しています。気になる方は以下のリンクからご覧ください。
→「安定型次亜塩素酸ナトリウムの効果は?安全性や使い方について」

厚生労働省の見解

それでは、厚生労働省は空間除菌に対してどのような見解を示しているのでしょうか。以下に発表された内容を紹介します。

厚生労働省では、消毒剤や、その他ウイルスの量を減少させる物質について、人の眼や皮膚に付着したり、吸い込むおそれのある場所での空間噴霧をおすすめしていません。薬機法上の「消毒剤」としての承認が無く、「除菌」のみをうたっているものであっても、実際にウイルスの無毒化などができる場合は、ここに含まれます。参考:新型コロナウイルス対策ポスター「新型コロナウイルス感染症対策 消毒や除菌効果を謳う商品は、目的に合ったものを、正しく選びましょう。」
(省略)
これまで、消毒剤の有効かつ安全な空間噴霧方法について、科学的に確認が行われた例はありません。また、現時点では、薬機法に基づいて品質・有効性・安全性が確認され、「空間噴霧用の消毒剤」として承認が得られた医薬品・医薬部外品も、ありません。

引用元:【最終更新:令和2年6月26日】厚生労働省「新型コロナウイルスの消毒・除菌方法について(厚生労働省・経済産業省・消費者庁特設ページ)」

空間噴霧についてはいかなる化学物質も「推奨しない」と発表しましたが、それは使用方法によるもので、成分自体を否定はしているものではありません。

それは、厚生労働省は人体に投与したり服用したりすることのない「除菌製品」は「医薬品」や「医薬部外品」に該当しない為、個々の製品の認可や承認を行っていないためです。したがって最新の技術を使った民間企業の製品の全てを知り得ているわけではありません。

そのため、全除菌製品に対して「禁止」することはできず、一般的な化学成分において「推奨しない」という表現に留めています。企業には薬機法、景品表示法などの法令順守した情報の正確な開示を求められています。

空間除菌製品の選び方は?

厚生労働省は、目的に合ったものを正しく選びましょうと発表しています。

「現在、「消毒」や「除菌」の効果をうたうさまざまな製品が出回っていますが、目的にあった製品を、正しく選び、正しい方法で使用しましょう。(省略)また、どの消毒剤・除菌剤を購入する場合でも、使用方法、有効成分、濃度、使用期限などを確認し、情報が不十分な場合には使用を控えましょう。」

引用元:新型コロナウイルスの消毒・除菌方法について(厚生労働省・経済産業省・消費者庁特設ページ)

成分には、濃度などにより、ふさわしい目的や適切な使用方法、有効な使用期限などが決められています。そして、その効果や安全性を消費者に正しく伝わる表現方法にするための法律(景品表示法)もあります。

しかし、残念なことに一部の企業が正しい情報開示をしていなかったことが、除菌商品全体の安全性を疑問視する声につながっているのだと考えます。

除菌製品を選ぶうえで、最も大切なポイントは「その製品は、信用できる会社のものか」というところです。使用方法、有効成分、濃度、期限、実証実験のデータなどの情報をきちんと開示しているかどうかを見極めて購入しましょう。

なお、前述した行政指導の件で、以下の表示は裏付けとなる実証実験がない場合には消費者に誤解を招く事例として挙げられたものですので、空間除菌製品を選ぶ際には注意してください。
・身につけるだけで、空間のウイルスを除去
・身につけるだけで1㎥の空間除菌
携帯することで、オフィスや会議室などで除菌・消臭できます
・通勤時の予防として、除菌・消臭いたします
・電車やバスの中、各種施設の中などで、空間に浮遊するウイルス・菌・臭いを除去します

おすすめの空間除菌製品は?

ナノクロ「エア・アンチウイルス」シリーズとは

オススメするのはナノクロシステムが販売している「エア・アンチウイルス」です。

この商品をオススメする最大のポイントは効果・安全性を実証する実績です。

日本全国の700以上の医療施設、500以上の調剤薬局で採用されているのです。また、医療機関だけでなくさまざまな企業や海外での販売実績ももっています。

エア・アンチウイルスは、その効果においてもきちんと情報開示をしています。第三者機関での実証実験の結果が以下の表です。

【実証機関】北里環境科学センター
【出典元】(社)日本二酸化塩素工業会
※試験は特定の条件の環境下で行われています。全ての生活環境で同じ効果を保証するものではありません。

また、子どもや高齢の方の使用やペットがいても安心して使えるよう、安全性に関してもチカラを尽くしています。

1つ目は、成分の安全性です。

エア・アンチウイルスの二酸化塩素濃度は、室内濃度指針値(社団法人日本二酸化塩素工業会自主基準値) 0.01ppm前後です。これはWHO(世界保健機関)の安全確認報告による0.1ppmよりもさらに10倍の安全幅となっており、一生涯にわたって摂取しても、健康への有害な影響を受けないであろうと判断される値です。

2つ目は、商品のつくりです。

除菌剤を包む布には高品質不織布を採用しています。不織布には水に強い特徴があるため、雨が降ったり、子どもが舐めたりしても濡れることで破れて中身が出てしまう可能性が減ります。

また、首から下げるタイプの危険性である首を絞めてしまう可能性を考慮し、ネックストラップに安全パーツがついています。一定以上の強さで引っ張ることで外れる仕様になっているので、万が一の事態にも安心できるつくりになっています。

エア・アンチウイルスを使用する上での注意点

エア・アンチウイルスを使用する上での2つの注意点を紹介します。

まず、エア・アンチウイルスをポケットの中に入れたり、バッグの中に入れたりすると、二酸化塩素分子が空気中に放出されない可能性があります。何かにしまったりせずに首から下げて使用してください。

次に、屋外や風通しがよい場所では、除菌してくれる二酸化塩素ガスも一緒に風に流されてしまうため、効果が期待できません。屋内でご使用ください。

それでは、オススメの使用シーンの例を挙げますので参考にしてください。

「エア・アンチウイルス」シリーズ

外出時にも利用できる携帯タイプと室内で使用ができる置き型タイプとが販売されています。気になる方は、目的に合わせて以下のリンクよりご覧ください。

【携帯タイプ】
首から下げて持ち運べる仕様です。シンプルで、私服やスーツにも合わせやすい見た目になっています。

→「エア・アンチウイルス」の商品ページはこちら


【置き型タイプ】
置き型タイプは使用場所に合わせて3WAYの使い方ができる仕様です。

平置きタイプ:子どもやペットがいる場所で、手が届かない棚の上と天井の間の隙間などの高い場所に置く等
引っ掛けタイプ:ドアノブやクローゼット等
卓上タイプ:玄関、寝室等

→「エア・アンチウイルス 置き型」の商品ページはこちら

まとめ

空間除菌について紹介していきました。

普段から感染症対策として行っている「手洗い」「手指消毒」「マスク着用」にプラスして空間除菌製品を利用することで、日々の生活をより安心感をもって過ごすことができますよね。

自分はもちろん、家族や友人など大切な人を守るために、感染症対策を続けていきましょう。


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