ポルトガルの朝ごはん ペケーノ・アルモッソ
Pequeno-almoço
皆さん、こんにちは!さちこです。
今年の秋は長めでしたが、少しずつ冷え込むようになってきましたね。
そんな冬は朝からほっこりスープを食べたくなりますが、
皆さんは、朝ごはんをしっかり食べる派ですか?
日本では朝ごはんを食べないと健康に悪い、というのが一般的な考え方だと思いますが、
ポルトガルの一般家庭では、朝ごはんをしっかり食べる習慣がほとんどありません。
初めてポルトガルに行ったとき、
友人のソニアの家で「伝統的な日本の家庭では、朝ごはんにお米とお味噌汁、お魚を食べるよ」と伝えると、
「朝からそんなに食べられるはずがない!もしそうなら何で日本人は太らないんだ!」なんて言われたものです。
日の出ずる国と日が沈む国。
食事の時間帯が少し違うのも、日照時間に関係しているのかもしれません。ポルトガルでは日の出の時間が遅く、夏でも7時ごろに明るくなります。
そのかわり、夜は20時過ぎまで明るく21時ごろにようやく暗くなります。
ポルトガル人は17時ぐらいにランシェ(lanche)と呼ばれる軽食を食べ、
夕食をはじめるのが21時前後です。そしてスローフード文化のポルトガルでは、23時ごろに夕食が終わることもしばしば。
夕食が遅いためか、食べる量が多いためか、朝からお腹がぺこぺこと言うポルトガル人はあまり見たことがありません。
ポルトガルで暮らしていた頃は、普段の日は自炊をしていたため朝ごはんもしっかり食べていましたが、友人と外食するときなどはやはり朝は胃がもたれていました…。
通常、出勤または学校に着いて少し仕事をしてから、10時くらいにカフェに行き軽くパンやコーヒーを食べている人が多いです。
ポルトガル人にとってこのカフェ文化はとても大事で、ここで色々と情報交換をしています。これは職場でも、学校でも、町中でも同じみたいですね。
私は朝ごはんを家で食べていたものの、仲間に加わりたくて余分にパンなどを食べていました。
午前中のカフェ。(ポルトの老舗カフェCafé Majestic)
カフェ文化についてはまたほかの機会に書きますね。
軽く食べるパンと言うのは、トーストであったり、クロワッサンであったり。
家庭ではパン・デ・ローという日本のカステラのルーツと言われているパンを食べたりします。パン・デ・ローはとても大きいので、好きなだけ手でちぎって食べます。
直径30㎝くらいのパン・デ・ローが一般的
そして飲み物はエスプレッソやカフェラテ(ガラン)だったり、100%オレンジジュースだったりします。
オレンジをまるごと絞って作るこの100%ジュースは、スーモ・ドゥ・ラランジャ・ナトゥラル(Sumo de Laranja Natural)と言って、とてもフレッシュで私は大好きです。
ポルトガルで朝のランシェをするときの私の定番オーダーはこんな感じです。
チーズたっぷりのトーストと100%オレンジジュースで元気になります
エッグタルトも定番です。
エッグタルトとカフェ・ラテ(メイオ・デ・レイテ Meia de Leite)
日本では朝ごはんは食べたほうが良い、という考え方が一般的ですが、
国が変われば食べない方が大多数と言うこともあるのです。
そして食べる場合でも、火を使わない料理が多いポルトガル。そんな違いが面白いです。
日本でも、週末などにこんなスローフード習慣を試してみてはいかがですか。
朝10時くらいにゆっくりとランシェ(Lanche)したら、リラックスできるかもしれませんね。
ではまた次回!