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2016/10/23 11:22
ミャンマーからの情報によれば、カチン州パカンの翡翠鉱山から、
重さ200トンを超える翡翠が採掘されたといいます。
過去には3000トン以上の翡翠が発見されていますが、
今回もその地域から発見されたそうです。
品質が良いということなので、詳細な情報が待たれるところです。
この1、2年翡翠に関連する明るいニュースが
少なかっただけに、喜ばしいニュースです。
世界最大で且つ色のバラエティーに富むパカン翡翠鉱山は
世界遺産に選ばれて当然の鉱山だと思います。
ところで私は、「翡翠鉱山のあるパカンに飛行場を作っては?」と
「知足」38号の編集後記に書かせていただきました。
ミャンマーの重要な外貨獲得源である翡翠原石は、ここパカンで採掘されますが、
数十万人と言われる住民の暮らしは、決して満足できるものではありません。
学校、住宅、道路、住宅などのインフラ整備は十分でないですし、
翡翠鉱山では地滑りなどにより、毎年数人から数十人が犠牲になっています。
露天掘りといって、採掘された翡翠を含む土砂から翡翠を拾い出しますが、
そこから更に残った残土から、子供を含む住民が翡翠を拾い出すのです。
が、この残土が崩れて死亡者が出ることが何度もあり、
昨年だけでも十数人の死亡者が発生しています。
教育や医療面でも決して充分でない状況です。
飛行場ができれば、資金が流れ込み、街が整備され、雇用が生まれ、
貧困による現状の問題は改善されていくことでしょう。
これはまだ私個人の思いにすぎませんが、
そのような発展がパカンにありますことを願ってやみません。
そのために、私も足繁くミャンマーに足を運び、
現地の政治家などに働きかけていくつもりです。
写真はミャンマーにて
最終更新:2016/10/23 11:22