記事詳細
2016/10/07 18:14
日本の「国石」に「ひすい」が選定されました。
選定したのは日本鉱物化学会」で9月24日。
7000年以上の歴史があるヒスイ、部族や権力者の象徴としてまた美しい装飾品として
何千年もの間重要な役割を果してきたことは間違いなく、今回選択されたことは至極
妥当と思います。
美しく気品のある野鳥のカワセミと同じ漢字でありより親しみを感じる方も多いのではないで
しょうか?
「国石」は「国花」、「国鳥」と同様に日本を「象徴する石」として鉱物好きの方はもちろん一般の方にも広く
認識されていくことと思います。
特に1994年にフォッサマグナミュージアムが完成し、その後宮島 宏氏が常駐するようになり「とっておきの翡
翠の話」を発行し広めたことが大きかったと思います。
弊社も翡翠を販売し始めた当初から国立科学博物館の元松原聡部長のご紹介で宮島氏を知り、以後糸魚川市や東京
でのミネラルフェアで教えていただくことが多くあり、ミャンマー産翡翠サンプルの提供やフォッサマグナミュ
ージアムの本の販売協力などでお付き合いさせていただいているだけに、「国石」に翡翠が選定されましたことは
大変うれしいことです。
英語版「とっておきの翡翠の話」(What is Jade?)これも世界へ日本の翡翠の知識を深めていただくために
最適な本です。今まで以上に販売努力続けていきます。
「国石」以来本のお求めになられる方が多くなりました。
宝飾品や置物としての翡翠だけでなく翡翠の知識も得て心も豊かにしたいという方が増えてきていると理解しています。
----以下、読売新聞の記事より--------
日本鉱物科学会は24日、「日本の石(国石)」にヒスイを選定した。
産地として有名な新潟県糸魚川市の米田徹市長は「ヒスイを郷土の誇りと宝としてきた。これ以上の喜びはな
い。『ユネスコ世界ジオパークのまち』として、これまで以上にヒスイを活用した取り組みを進めたい」と喜び
のコメントを発表した。
ヒスイは約5億年前に海洋プレートが沈み込む地中深くで生まれた宝石。約7000年前の縄文時代に国内で
作られたハンマーは人類初のヒスイの加工品であり、縄文、弥生、古墳時代の遺跡で見つかる勾玉まがたまなど
のヒスイ製品は糸魚川産という。糸魚川市は2008年にヒスイを市の石に選んでおり、日本地質学会が今年5
月に発表した都道府県の「県の石」でも新潟県の石として佐渡の自然金などと共に選ばれている。
国石は以前から俗説があったため、日本鉱物科学会は国鳥(キジ)や国蝶ちょう(オオムラサキ)のように学
術団体として正式に選定することを決め、一般からの意見公募を行うなど選定作業を進めてきた。
金沢市で開かれた学会総会では、最終5候補の推薦者が提案理由の発表を行った後、会員による投票でヒスイ
71票、水晶52票となり、国石が決定した。ヒスイの応援演説に立ったフォッサマグナミュージアム(糸魚川
市)の宮島宏館長は、「プレートが沈み込む場所でしか産出されないヒスイは日本ならではの美しい宝石。縄文
時代から古代人が加工して利用した世界最古の歴史もある」などと訴え、多くの会員に認められた。
最終更新:2016/10/07 18:14