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2016/09/21 19:11
あと1ヶ月後の10月22日から恒例の正倉院展が始まります。
というわけで、正倉院展に関わるお話です。
奈良国立博物館で正倉院展が始まったのは昭和21年(西暦1946年)からです。
その前の昭和15年に帝室博物館(現在の東京国立博物館)
にて「正倉院御物特別展観」 というのが行われました。
文字通り正倉院の宝物を初めて一般の人も見られる機会が
作られたのです。
各新聞にも日本の高度な文化に接する機会として大々的に
紹介されたこともあり、22日間の入場者数は大人27万人、
学生8万人他合計41万人余りに達したといいます。
最終日前日には正門の鉄扉の閂(かんぬき)が破壊され
群衆が雪崩のように本館に殺到したと言います。
この時、「正倉院御物特別展観目録」というのが発行され
私も数年前、神奈川県立図書館内で見ることができました。
ほとんど新品同様の状態で有難く見させていただきましたが
紙質、写真も素晴らしく、当時でもこんなに綺麗に撮れたんだ!
と感嘆したことを良く記憶しています。
しかしこの本、しまいこまれてしまったのか、検索しても
出てきませんでした。本当に残念です。
しかし、東京国立博物館内の資料館では見ることができます。
一見の価値があるものです。
参考資料 東京国立博物館百年史
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「柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺」
「柿の日」というのがありそれが10月26日です。
正岡子規が詠んだ日がこの日だと言われています。
正倉院展会期中ですね。
最終更新:2016/09/21 19:11