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2016/07/20 18:10
先日、中国・昆明まではるばる行ってまいりました。
現地で開催された中国雲南省石博覧会を視察するためです。
開幕式 雲南省省長他関係者が出席した開幕式
日本からは矢野経済研究所
ジャパンプレシャス編集長深澤裕氏が
登壇なさいました。
展示棟、オークション会場など8棟、
日本の国際宝飾展の数倍の規模で参加者も多く、
これは、事前の予測を大きく超えたものでした。
いろいろとご報告したいことはありますが、
旅のお話の前に、まず、
日本ではあまり報告されていない中国産エメラルドの
写真をご覧に入れたいと思います。
日本ではまだほとんど知られていない中国雲南省産のエメラルドです。
産地はベトナムに近い文山地域と言われ、
ベトナム戦争終了後採掘を始めたといい、
今回は数店が出店していました。
有名なコロンビア産エメラルドは透明度が高いですが、
それとは違い半透明緑で、
翡翠ルースと見間違えそうなほど翡翠に似た色合いの緑です。
トルマリンの母岩上に結晶しているエメラルド
扇形に発達したエメラルド結晶
母岩付きエメラルドに彫刻を施した作品
写真でお分かりかと思いますが
宝石質ではなく置物などの用途に使われております。
コロンビア産とは明らかに違います。
とはいえ、装飾品としての需要も
期待できますでしょう。
詳細は後日
今回一緒に参加しました
デザイナーの中島彩乃さん及び日独宝石研究所から
ご報告がある筈です。
最終更新:2016/07/20 18:10