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2015/09/07 16:29
先日、ずっしりと重い小包が弊社に届きました。
「重たい荷物が届いたな!」と思い開封したら何と全てオークションのカタログ。
東京ドームホテルで開催のオークションの案内だったのです。
なんとその数13冊、重量は15Kgに及んでおり、びっくりしました。
後で聞いたら、主催した会社は創立5周年記念ということで、
今年は特に力を入れていたそうです。
それにしても凄いですね。
お目当てのお客様は中国人、従ってカタログの表記も中国語と英語です。
カタログの内容は骨董品が主ですが、ジュエリーも81点出品されていました。
せっかくお誘いいただいたので、オークション会場の東京ドームに出かけました。
ジュエリーについては2日が下見会、3日の午後4時セリが始まりました。
前回と違って高額品が多かったにもかかわらず、落札率も前回以上に良かったとのこと。
1千万円以上で落札されたのが6点。ダイヤ、翡翠がそれぞれ3点ずつでした。
最高価格は翡翠ネックレスで、なんと8500万円の値が付きました。
この6点だけでほぼ2億円ですから、すごいですね。
中国での株の大暴落もあっただけに心配した方も多かったかと思いますが、杞憂に終わったようです。
思いがけなくうれしかったのは、
「臥薪嘗胆(復讐のために耐え忍ぶこと)」の故事成語で皆様良くご存じの春秋時代の雄、
『越王勾践』の剣を手に取ってみることが出来たことです。
2千年以上前に作られた歴史的な品です。普通は、博物館でガラス越しに見ることは出来ても,
手に取ってみることは出来ないですよね。
ところがオークション参加者となれば話は別、
国宝級のものでも参加者は手にとって、子細に見ることができるのです。
実際に振ってみることができたときは、感激でした!
越王勾践は8本の件を作ったと言われていますからそのうちの1本なんでしょうね。
非常に保存状態が良く、素晴らしい芸術品です。
来源は、岡山県の旧林原企業蔵とありますから、信頼できるものと思います。
(こちらも同様に『越王勾践』の剣です)
こんなに素晴らしい逸品は日本に残っていてほしい・・・
ですが
・・・・中国にいってしまうのかな ???
ちょっと寂しい感じもします。
数ある国宝級のものの中でも芸術作品として素晴らしく、
また多くの方に知られた物語がある作品はそう多くはないと思います。
今回、実際に手に取って見ることが出来ましたのは本当に幸せなことでした。
最終更新:2015/09/07 16:29