皆様こんにちはジョイテックの荒木です。
ミャンマー出張記、ついに最終回です。

はじめは全3回にまとめようと思っていたのですが、
ミャンマーはいろんなことがありすぎて、
はしょりにはしょってもこの長さとなってしまいました

ここではお話ししきれなかったミャンマーのよもやま話、
ちょっと大きな声では言えない話、
まだまだありますので、聞きたい方はぜひ店舗まで遊びにいらして下さい！


Episode 4 最終章　後半【ヤンゴン・日本リターンズ編】

2015.2.7
怒濤のマンダレー訪問が終わり、
1週間までは経ってないのになんだかすごく久々に感じるヤンゴン。。。
ネピドーでの困惑と刺激の日々、マンダレーでの怒濤のスケジュール、
ミャンマーの大都市ヤンゴンはそんな我々を大きな懐で迎え入れてくれるような
心地よさを勝手に感じてしまいます。

まずはPhyu Phyuのあるボジョーマケットへ！
お店や市場全体の様子を２時間程掛けて見て回りました。





こちらはミャンマーのお化粧品”タナカ”です！　（日本人の名前みたい…）
木をすりつぶして作っている日焼け止めで、塗るとスースーして涼しいんだそう。




途中、市場全体がいきなり停電に・・・
変わらないミャンマーの粋な演出(「演出」と書いて「トラブル」と読む)になぜか感動。



その後、ヤンゴンの宝石博物館へ向かうことに。
ネピドーの宝石博物館で見ることが出来なかった特大ルビーの原石がもしかしたら
ここに移動しているのではという噂で期待に胸を膨らませる。

日本語を話すことが出来る鉱山省の女性職員さんと出逢い説明を頂きながら会場を回る。
そして会場に入り、練り歩くこと10分。


そして！あるではないですか！

噂の巨大ルビーの原石！！

・・・のA3くらいのカラーコピー！！！


、、、唖然でした。

もうたまらず職員さんに聞きますね。

「この原石はありますか？」

すると職員さん、「あります」。

“おっ！！”と思う私。

さらに続ける職員さん。

「大事な宝石なのでヤンゴンの銀行の金庫にしまってあります。」

、、、唖然でした。



1週間近く楽しみにしてた結末がこれです。
ちょっと粗めに印刷されている、ルビー原石のカラーコピーを眺める私。


“憎めないぜ、ミャンマー。。。”


予想外の感動を味わい、不完全燃焼のまま宝石博物館を後にすることに。


まあ、しかたがない！
気を取り直して、ネピドーでお会いしたミャンマー宝石協会会長のお店に
ご挨拶も兼ね伺おう！

しかしそこもミャンマー。会長にはお会い出来ず、翡翠を眺めお店を後にすることに。。。
こうしてヤンゴンでの一日は終わっていくのでした。。。




2015.2.8

いよいよ出張最終日！♪！(嬉しい訳ではございません)
この日はホテルのチェックアウトをし一度ボジョーマーケットのピューピューに向かう。
市場で再度お店のチェックし、日本に残るスタッフへのお土産を購入。
ひと汗かいたのでカフェでお茶をしていると、
社長が昨日お話した宝石博物館の女性職員が知っている翡翠の情報が知りたいという流れになり、
その宝石博物館の女性職員さんのインタビューを急遽行うことに。

思い立ったが吉日！目の前のタクシーに乗り込み40分、
アポイントなしでまずは宝石博物館の受付で直談判。
やりとりをすること数分、、、OKをもらい、いざインタビューへ。



普段は宝石博物館におり、鉱山省に勤めている方とのことで、
カチン州の話や翡翠をはじめとした宝石の流通などのお話を伺った。

お話によると、今年は年明けくらいからの内戦の影響などにより翡翠原石の流通が断たれており、
オークションを開く目処が断っておらず、年内も不確定とのことだった。
（通常、翡翠の原石は仕入れと輸出を目的とした取引は、
年に数回しか行われないミャンマー政府が行うオークションのみでしか許可がおりないのです）

翡翠の流通状況はまだまだ不安定で、それゆえ価格も上がることはあっても、下がることはないよう。


さて、約１時間程のインタビューを終えると、
次はミャンマー国内で看板やポスターなどを良く見かける国内最大手のひとつと呼ばれている宝石店の本店へ。
ミャンマー国内の店鋪ではあまり見ることのない高級翡翠なども見て回り情報収集。
なんとも言えない感想を胸に秘めお店を後にする。
(詳しい内容が気になる方はジョイテックにお越し頂ければお話し致します！)


そして時間に多少余裕を持ちつつ、いよいよ空港へ！！！！
早過ぎたためチェックインまで待機することになる。

が、そこは室内なのになにしろ蚊が多い。。。耐えきれずに移動！　いざ空港見学へ！！！

ここには様々な人たちが集まり誰かを楽しみに迎えている微笑ましい光景に、
一瞬だけ蚊のことを忘れる。



そして、やっとチェックインし空港内でミャンマー国内での最後の夕食！
“後は飛行機に乗るだけ...”と心で呟きながらハンバーガーをかじる私。

最後の晩餐を終え、いよいよ飛行機に乗るその直前に女性から声をかけられる。

振り返るとそこには仙谷さんの奥様が！
仙谷さんと秘書の方もおり同じ飛行機に乗られるとのこと。
奥様の宝石博物館や現地の食事などのエピソードを飛行機までの距離を歩きながら聞かせて頂いた。

成田までの直行便という、素晴らしく便利な機内は予想外のほぼ満席状態。
ミャンマーへ来る人も多くなったなあ。
何か緊張しているのか、どうもなかなか寝付けない私。
ミャンマーは色々と思いがけないことの連続だった・・・
知らず知らずはりつめていた糸を少しずつ緩めながら、浅い眠りにつくのだった。

2015.2.9
朝６時過ぎ日の出とともに成田に降り立つ。



そして、
非常に寒い！！
信じられなくらいに吐く息が白い！！

この日の関東は最低気温を記録した朝だった。。。
常夏の国、ミャンマーとの落差がすごい。。。

まるで空也上人の像のごとく、
会話するごとに発した言葉が白い形となっていきます！
しかし、何でしょう、ミャンマーで心洗われ、開眼したのでしょうか！？
眩しい朝日に照らされ清々しい気分です。
久しぶりの日本、嬉しい。

成田からのバスに乗ること約１時間半、時間が進むとともに明るくなる空を
眺めながら横浜へ。
朝九時に横浜に到着し、9日間ともに動き回ったスーツケースを
引っ張りながらジョイテックへ。
こうして長いようで長かったミャンマー出張はこうして幕を閉じました。とさ。

5部作と長きに渡るお話、皆様ご清覧頂き誠に有り難うございました。
またミャンマーに行った際には新たな情報をお届けしたく思います。
それではまた。

　　　　　　　　　　ミャンマー出張総括 -今公開される激動の9日間-　　ー終ー