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2014/07/13 18:50
上記翡翠は今回最も注目された原石です。
重量223kg、最低落札価格6000万ユーロ
いつもこの原石の周りは人だかりで写真撮るのも一苦労だったんですよ。
落札されたかどうかまだ未確認ですが私の無責任な予測では 『落札された』可能性が高いと思います。
どうしてか?といいますと原石の重量220kg余りと大きく、透明度が高く品質も良いことです。
以下の写真には出品された原石の最低入札価格もわかりますから参考までに比較されたら
よろしいでしょう
とはいっても「そんなに高かったら買える人いないんじゃない?」と思われるでしょう。
出品者にしてみれば買える人(業者)がいると思うからこそ出品するんですよ。
改めて中国の懐の深さを感じます。
確かに1社で買う金額としては高く何社も無いでしょう。
しかし、中国ではよく親しい業者同士で共同して買うことも良くあります。
今回はどうだったのでしょうかねえ ????。
オークション出品数は数年前の最も多かったときに比べて約3分の1 昨年6月に比べて
約25%減の7308Lotでした。
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直近の情報によれば 今回のオークションでは期間中取引額が昨年より3割ほど多かったそうです。
一時、中国の国内事情の影響から売り上げが落ちていましたが、昨年、今年と売上げが多くなって
います。
詳細は (参考)日経産業新聞 2014年7月11日朝刊 参照してください。
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(オークション出品数は数年前の最も多かったときに比べて約3分の1 7308Lotでした
この項昨年及び今年のオークションカタログによる)
上記3つの画像は原石の評価の難しさを表しています。原石の表皮を見ただけでは中の様子はわかりません。
原石買うのは「博打のようなものだ」「危険だ」といわれるゆえんです。
昔は大きな原石を切断するのは大変な作業であり 単に原石の数か所の表皮を磨き中を推定して決めることも
多かったのです。
写真上 きれいな黄色が入った原石、魅力的ですね。『金』や『皇帝」を連想させる輝くような黄色、それと緑・・・。
魅力的ですね。
しかしこの黄色、原石をカットした後変色したもので内部は黄色が消えておそらく白色でしょう。
この原石で見ますと最も良い部分は緑の部分であり結晶も細かく黄色に変色する確率は低くなります。
よく「翡翠の色が変わった」ということを聞きますがそれは翡翠の結晶と結晶の間に隙間があるからです。
黄色や赤には原石の場合変色しますが身に着けている場合には透明度が増したり、逆に灰色~黒色に変色することがあります。
黄色に変色する原因は主に鉄分によります。
勿論他の色に変色することもあります。
最終更新:2014/07/13 18:50