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2012/12/03 18:50
上記写真の原石のように内部が赤いのは珍しい。
11月の ブログへの検索アクセスが最も多いのが「赤翡翠」でした。
赤翡翠に注目される方が多いんで 僕自身ちょっと意外に感じるのですが
寒い季節だからなんでしょうか?
さて、赤翡翠の原因はといいますと“鉄”によります。
ご存知のように翡翠輝石の微細結晶が集まって翡翠岩を構成しています。
その結晶と結晶の間に鉄分が入りますと赤色に翡翠岩の色が変わります。
鉄分は赤色の第2酸化鉄で赤い鉄さびと同じ成分です。「ベンガラ」とも言われますね。
その量によって薄黄色から赤色になります。
翡翠原石を見ますと原石の表面に数ミリから10ミリ位の幅で浸みこんだものが
多いです。
翡翠の結晶が粗粒でしたら鉄分が入りやすく微粒ですと入り込む余地がほとんどなく
表面のみが赤くなります。
したがって、品質の良い(Gem Quality)の赤翡翠で厚みが10mmもあるものは
大変稀少であり高価です。
粗粒の赤翡翠の場合には小さな結晶間の密着度が低く強度も落ちます。
また、粗粒の結晶では結晶間の隙間も大きく不純物が入って色が変わったり
反対に乾燥しますと白っぽくなります。
緻密で全く隙間がない翡翠は長期間たっても色が変わることはありません。
最終更新:2012/12/03 18:50