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2012/11/30 17:41
人口4630万人の雲南省、省都昆明では高さ333メートルの高層ビル他300メートル以上のビルを
いくつか建設中であり さらに456メートルのビル建設の計画があるという。
正直、
北京、上海から見たら辺境の地というイメージを抱きがちですが
ここ数年劇的に変化しているようです。
5,6年前、瑞麗や(テンチョン、テンチュウ)に行き、
よく整備された町並みや宝石市場を見て
驚いた記憶がありますが更に変わったのです。
ミャンマーに隣接する雲南省は翡翠を陸路輸入する窓口であり、当然、
翡翠関連業者が多いのは推測できますが
最近になってある程度業界の数字を知ることが出来ました。
それによれば
雲南省の珠宝玉石文化産業(主に翡翠)従事者は30万人、
関係企業数1.4万社といい、
これは明らかに雲南省の重要産業になっているのです。
2011年度の雲南省の珠宝玉石文化産業の総生産額は303億元
(約4000億円)[原石の輸入額は含まず]
ということです。
これらの数字、皆さんどう感じますか!
私には目を疑うほど大きな数字です。
だって、日本のジュエリー産業のGDPは1兆円どころか9000億円にも満たないのですよ。
翡翠ジュエリーに限定すれば100億円にも達しないでしょう。
それが雲南省だけでもこの数字。
「一桁違っているのでは」 と疑いたくなります。(今でも疑っています)
それにしても中国は大きい。
翡翠の海外ブランドは皆無、
欧米の有名ブランドにとって翡翠は歴史的に見ても苦手です。
日本は勾玉など翡翠になじみがあり中国人の感性を理解できる。
日本のジュエリー業界人は改めて翡翠を検討すべきでしょう。
参考 雲の南から~雲南通信舎 10月27日から
ジェトロ 「中国のジュエリー市場動向調査」
最終更新:2012/11/30 17:41