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2012/11/06 12:07
大失敗のお話です。
先日、20万円以上もする勾玉が売れまして久しぶりに勾玉が売れたと喜んでいたのですが
ナ、ナント落とし穴がありました。
その勾玉、訳有で非売品として保管していたものだったのです。
話は10年以上前にさかのぼります。
当時翡翠原石を買うのには主にミャンマー中部の都市マンダレーでした。
そこには鉱山から運んできた原石を預かり販売する仲介を生業とする業者が多く存在していました。
10トン以上の原石をいくつも並べている野球場ほどの広さのあるところから数平方メートルの小さなところ
や、原石を預かってあちこち営業に回る人など大小さまざま、独特の雰囲気がありました。
そこを今はボージョーマーケットのお店の店長をしているピューピューマの案内のもと、翡翠を求めてあちこち
周っていました。
当時、マピューも私もまだまだ翡翠のことが分からないことが多く、よく苦い思いをしたことがあります。
その苦い思い出の一つが今蘇り大変びっくりさせたのです。
とある小さなお店に入り室内灯を消し、電気スタンドで原石を照らし透明度や割れなどを見、品定めと価格交渉
します。
後から気づいたことですが初めてのお店ではこちらがどのくらい翡翠の知識があるかメノウや軟玉など見せて
こちらの様子をうかがっていたのです。
多分、その中に今回問題を引き起こした石が混じっていたのでしょう。
緑が濃い割に安いと踏んで購入したもののようです。
てっきり翡翠と思っていたものですから足利の岩月さんに勾玉制作を依頼したのです。
岩月さんは骨董品に大変造詣が深く、勾玉についても青山の骨董街にかよったりして本物を観察し資料を集めて
私が知り合ったころには大変な勾玉通でよく教えていただきました。
もちろん勾玉加工もプロの腕前で岩月さんの作品は複数の有名人もひそかに所有していられると聞いています。。
その岩月さんに2個制作していただき中央宝石研究所で鑑別していただいたところ
「ガーネット」という心も凍る判定
しかし、少し翡翠をかじったくらいではだまされるこの偽翡翠「ガーネット」、もちろんれっきとした
フォルスネームも存在します。
しかしここではそれは言うまい、おわかりでない方はネットでも本でも調べてもらいたいのです。
その訳有の勾玉は翡翠に似た石ということで参考に保管していたものですが こともあろうに楽天にUP
されていたのです。
早速
ご購入してくださいましたお客様にお詫びのメール送ったのですが そこでまた失敗、なんと
お客様の氏名の文字が違っていたのです。
もう むちゃくちゃ 踏んだり蹴ったり。 しかし お客様 広い心をお持ちで暖かい返信メールを
送ってくださいました。感謝
最終更新:2012/11/06 12:07