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2012/08/03 17:11
一昨年のミャンマーの首都ネピドーで行われたオークションで約6Kgの
透明度の高いラベンダー翡翠が22億円あまりで落札され、
一躍ラベンダー翡翠への注目度が高まりました。(既報)
翡翠と聞いてまず連想する色は圧倒的にエメラルドグリーンに代表される緑ですが
次いで連想されるのがラベンダー色といわれる紫です。
この紫翡翠も大きく分けて二つに分けられ一つは青みがかった紫、もう一つは
ピンクがかった紫です。
ピンクラベンダー翡翠は10年ほど前までは大手オークションにも時々出品されていましたが
今では見る機会が非常に少なくなりました。
ミャンマーの翡翠鉱山は広大でまだまだ掘り尽くされる心配は当面ないといわれていますが翡翠の種類によって
はほとんど見られなくなったものもありますのでコレクターの方は注意深く見られることをおすすめします。
翡翠輝石はごく少量の鉄やクロムと相性が良いように見受けられます。
というのは純粋な翡翠輝石(白色)の部分に緑色部分があったとしますと緑の部分
の方が結晶が細かく密着しています。
(もちろん例外はありますがそういうのが多いのです。少なくてもアクセサリーやジュエリーにする品質のものでしたら)
翡翠について良く「粘り強く壊れにくい」(靭性がある)といわれますがほかの鉱物に比べて平均して粘り強い
ということであって個々の翡翠で比べて見ると大きな差があることに気づきます。
エメラルドグリーンの最上質の翡翠と白色不透明な翡翠とでは明らかに粘り強さも違います。
緑翡翠と紫翡翠とその産出量を比べますと明らかに緑翡翠の方が多く紫翡翠の方が少ないのです。
中でも色の濃いもの、品質の良いものとなりますとなおさらです。
紫翡翠と緑翡翠を比べますと緑翡翠の方が粘り強く、紫翡翠のくりぬきリングを御求めになる時にはリングの幅
や厚さが一回り大きなものを選ばれた方が良いでしょう。
今回記事に掲載いたしました画像の商品は昨日入荷したばかりの翡翠達です。
横浜のショールームにて展示しております。
最終更新:2012/08/03 17:11