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2012/05/26 15:07
透明度が高くてこの色は非常に少ない
ミャンマーでの3月のオークション、出品ロット数、参加者数、成約金額ともに少なかったことは過去にもお知らせ
したとおりです。
その影響がじわじわとミャンマー国内に出始めています。
鉱山主はカチン州の治安の問題や次第に条件の悪いところでの作業、また、オークションで「成約したと思っていたのに
入金されない」 という小企業にはどうにもならない問題を抱えているところもあります。
したがって掘るのを一時やめて他の仕事をしている会社も出てきました。
また、翡翠原石やルーズは格好の資産、というよりは値上がりが期待できる投資商品として購入していた人たちも
少なからずおり、一部は換金のため安値で取引されているとも言われます。
一方、3月のオークションに参加した業者は参加者がすくなかった分、比較的好条件で落札しています。
Mai Khar Maw パカン鉱山の東の山岳部にある鉱山。大きな原石が多く、掘削用の重機も大型のものが必要。
私見ですが
ここ1,2年のオークションに関連した動きはミャンマー政府や鉱山主などに変革を迫っているように思えて
なりません。
中国の翡翠市場の大きさ、好みの色や品質などを的確に予測し、年間生産量を決める方が良いでしょう。
また1億円以上で落札されるものもありますがもともとそんな大金を出して買える業者は少なく結果として割安に
落札される率が高そうです。
物にもよりますが1億円で出品するものならいくつかに分割したほうが高く落札される可能性が高いでしょう。
また、出品されるものはラフの原石がほとんどであり、付加価値をつけないまま販売されているのはもったいない。
世界で商業レベルで取引される翡翠は唯一、ミャンマー産のみです。
将来、ミャンマー政府が資金に余裕が出来た時、いやその前に翡翠の賢明な販売方法に移行することでしょう。
「翡翠は唯一 ミャンマーのみ」
かってダイアモンドの価格決定権は誰が握っていたでしょう。
最終更新:2012/05/26 15:07