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2011/11/24 15:54
「来月にもクリントン米国務長官のビルマ訪問」
「国連のパン・ギムン事務総長とミャンマー訪問へ」
日本でも
「11月28日(月曜日),ミャンマーの首都ネーピードにおいて,日・ミャンマー経済協力政策協議を開催します」
とここ数日の間にミャンマー関連の重要ニュースが発信されました。
ミャンマーと関係のある私たちにとっては大変うれしいことです。
現在はミャンマーへの経済制裁がありUS$をミャンマーに送金できないですし、日本円からUS$への両替も
一般旅行者と同じレートでしなければならないなど輸入するにもハンディがあります。
経済制裁がなくなりましたら輸出入がやりやすくなり、多くのミャンマー産のものが輸入されるようになります。
弊社に関係の深い翡翠や琥珀も輸入される業者も多くなるのは間違いないでしょう。
もちろん一般旅行者も多くなると予想されますから土産として持ち帰る方も多くなると予想されます。
現在は 数十年に一度と言われる大きな変化の時に差し掛かっています。
ミャンマーに関心のある方、旅行しようという方はこれからのニュースを入念にチェックされると良いでしょう。
また、 ここ1,2年急激にお金持ちも増えています。
翡翠や不動産の値上がりなどで大儲けしたとか・・・・。
貧富の差は大変大きいですが確実に日本製品を買える人も多くなってきているのです。
ゴルフ用品、化粧品などは土産物として手軽に持っていけますし、なにより
Made in Japan はミャンマーでは大変喜ばれます。
新しい消費地としての魅力も増してきています。
話は変わりますが
弊社でも扱っています琥珀ですが
最近の情報ではヤンゴン最大の市場ボージョーマーケットでも売っているお店が増えたといいます。
ご存知のように琥珀の産地はミャンマー北部のカチン州です。
採掘方法は手掘り、深い密林の中ですから生産量は早々増えるものではありません。
採掘するのはカチン族、カチン族はビルマ族と敵対していた時期もあり琥珀を掘り出してもそのほとんどは
中国への販売でした。
ですから琥珀が鉱山省主催のオークションに出品されることは私が知る限りなかったですし
ボージョーマーケットで売られることもほとんどなかったのです。
しかし、今年になって事情が変わりました。
ミャンマー政府軍とカチン族との間に中国国境付近で紛争が生じたのです。
琥珀を中国に持っていくこともできずに、ヤンゴンに来るようになった。
ということのようなのです。
ミャンマーと中国とのカチン州の国境貿易が正常化すれば採掘者は中国と新たに
取引するようになったヤンゴンの業者という2ルートが出来ることになります。
経済制裁が終わってからはアメリカのコレクターも買うようになると思われ今までと状況は
一変するものと思います。
アメリカは琥珀関係の本もコレクターも日本より多いです。
◆
日本に「琥珀の研究者がいない」のはさびしい限りです。
ミャンマーの琥珀は完全に研究し尽くされていない分野と思われるだけに
学術面での交流も待たれるところです。
以上、
最終更新:2011/11/24 16:00