本日（８日）東京丸の内の日本倶楽部　大会議室でミャンマーフォーラムが開催されました。

講師は外務省南東アジア第一課長　佐々山拓也氏、および法政大学大学院中小企業経営革新支援センター長　増田辰弘氏

２０１１年３月３０日　ミャンマー新政府発足、テインセイン大統領の誕生以来、国内における民主化、国民和解に向け、
様々な前向きな取り組みを実施してきました。
おもなものは
政治犯を５月、１０月に釈放、
スー・チー女史の活動規制緩和
大統領とスー・チー女史の直接対話
経済改革の実施
中国の投資によるミッソン水力発電所の建設計画の凍結

それに対する国際社会の動きですが

中国・インドは従来同様ミャンマーを戦略的に重視　テインセイン大統領の訪中、訪印

アセアン諸国は　総選挙を歓迎、　ミャンマーは２０１４年のアセアン議長国に立候補
　　　　　　　　インドネシア外相が訪緬　現在　アセアン議長国問題についてその是非を
　　　　　　　　議論、

欧米諸国　　　　懐疑的な見方を持ちつつも対話に向けて徐々に変化。

　　　　　　　　米国　制裁を含む厳しい対応は基本的に継続（人道支援は実施）
　　　　　　　　オバマ政権　ミッチエル「ビルマ」特別代表任命　９月同代表訪緬

　　　　　　　　米国は人権を重視する国内世論、議会等の関係から政策転換には、明確な政策転換が必要。

EU　　　　　　　クーパー　欧州対外活動庁上級代表顧問が訪緬（５月）
　　　　　　　　EUではイギリスが強硬派、ドイツ、イタリアが現実路線

日本の基本的政策

情勢認識　　ミャンマー政府がとっている一連の措置は不十分ながらも同国の民主化と国民和解に向けた
　　　　　　一歩前進と評価。
　　　　　　民主化や国際社会との対話の流れは良いペースで進んでいる。我が国は民主化、国民和解に向けた
　　　　　　流れが確実なものとなるよう引き続き支援していく。

　　　　　　ミャンマーの民主化、国民和解に向けた取り組みを支援し、同国の変化を不可逆なものとするために
　　　　　　も我が国の関与を強化していく。

　　　　　　具体的には　人的交流、経済協力（ＯＤＡ）、文化交流など
　　　　　　特に経済分野では　一層の経済開放、市場経済の促進支援、所得格差の改善、貧困層への支援、
　　　　　　中間層の育成を後押し。新規の対ミャンマー投資促進。経済ミッションの派遣はすでに
　　　　　　日本アセアンセンター及び経団連が９月に実施し一部は具体的な話が進んでいるといいます。
　　　　　
　　　　　　文化交流で注目されるのは　遺跡の修復、保存に関する調査ミッションです。日本はカンボジアの
　　　　　　アンコールワットの遺跡保存で成果を上げており、修復経験者も多くミャンマーの仏教遺跡などの
　　　　　　修復は学術的な意味合いもあり比較的早く進んでいきそうです。

　
　　●　今回のフォーラムの参加者は今までの倍、会場は一杯になりました。
　　　　いかにミャンマーが注目されるようになったか参加者数を見てもわかります。

　　
　　日本は今厳しい就職難の時代、見方を変えてミャンマーを旅してみたらどうだろう。
　　きっと何か得るところがあると思うのだが。

　　開拓者魂を持った方におすすめです。