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2011/08/15 15:06
アメリカに次いで世界第2位、日本の4倍以上あるという宝石小売市場を擁する中国、ますます元気なようです。
それを裏付けるように先日、サザビーズジャパンからニュースレターが届きましたので一部抜粋してお届けします。
「他のビジネスと同様、美術品オークションの世界でも中国の勢いが止まらない。サザビーズ全社の取り扱高に占める
香港の割合は3年前の僅か9%から20%弱にまで高まっている。今年も6月末ですでに約440億円を達成しており
昨年の年間取扱高をしのぐ勢いだ。これに拍車をかけるのがここのところの価格高騰、昨年11月にロンドンのローカル
オークションで乾隆帝時代の壺が約55億円で落札されたのはまだ記憶に新しい。
これはヒースロー空港近くの民家の屋根裏部屋で発見され、数千ポンドで落札されれば御の字と思って出品された作品だ」
3月にニューヨークで行われた中国美術では青銅器はじめ明時代より古い作品が328ロット出品され、308ロットが
落札された。
これは事前の予想総落札価格を4倍以上上回る7100万US$であった。
4月6日 香港ジュエリー
中国マーケットが活況になる中で非常に良い結果を出しているジュエリーの中に翡翠があります。
ダイアモンドと並んで人気の高い翡翠は、何世紀にもわたって中国ではだれもが手に入れたいと切望する
ジュエリーの一つとして知られています。
翡翠というとたいてい緑色を想像しますが、実はラベンダー、イエロー、黒、赤などバラエティーに富んでいます。
この中で最近非常に人気が高まっているのはラベンダー色が薄くなった氷を連想させるアイスジェイドです。
近年、その人気と共に価格が上昇し、価格は数十年前の何倍にもなっているといいます。
今回の香港ジュエリーショーに出品されたアイシージェイドバングルです。
落札予想価格12-16万香港ドルを10倍以上と大きく上回る182万香港ドルという金額で落札されました。
このアイシージェイドはその人気を物語るものでした」
以上、一部かいつまんで掲載しましたがオークション市場を通じても中国市場のすごさがわかります。
現在、確かなデータはありませんが中国の翡翠市場だけでも日本のジュエリー市場規模を上回っているのでは
ないでしょうか?
最終更新:2011/08/15 15:06