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2011/06/27 15:06
ミャンマーから
珍しい琥珀があるんだけど・・・どうする?
と連絡が入りました。
聞けば
「長さ約1センチくらいの尾の長いほぼ完全な形の生物で琥珀の透明度も高くよく観察できるという。
琥珀を長年扱っているミッチーナの人でも見たこともない珍品、
ヤンゴンで琥珀を研究していた人に見てもらっても初めて見たという・・・・。」
こんな連絡が入ると好奇心の強い店長は
「それはどこにあるの?
買えるの?
写真を送ってくれる?
だめだったらスケッチして送ってよ」
などと矢継ぎ早に指示して連絡を待つ・・・・・・。
これに似たようなことは
翡翠の場合も同じでここ10年ほどの間に何度もあったことです。
そのたびに期待は大きく膨らみ時には過大な期待をしていて到着した途端、
急速に好奇心も薄らいでしまう。
なんてこともありました・・・・・。 はい、
で
今回の琥珀
中宝研で写真を撮っていただいたのがこれ、
ど う で す !
見たことありますか?
ないでしょう?
ちょっとぼけて見えますがこの虫さん、琥珀の中央部に鎮座していて
これが限界なのです。(表面の磨きも良くないですが)
研究のためにはより虫が見やすいように琥珀を切断する必要があります。
しかし他にも小さな虫もいてよく調べてみてからでないと切断位置も決められない。
まずはこの状態でご覧になってください。
今から9000万年から1億年前、
当時は富士山も日本列島もヒマラヤも影も形もなかったころのことです。
ミャンマーの翡翠が出来たころとほぼ同年代に生きていた虫です。
最終更新:2011/08/23 10:42
コメント 4件
2011/07/16 23:54:59
琥珀の虫
アンバさん
アップされている虫ですが、イシノミの仲間ではないでしょうか?
ドミニカや、バルト海の琥珀、バーマイトからもまれに見つかるみたいです。
参考までに「イシノミ」「シミ」で検索すると画像が見られますよ。
2011/07/20 11:13:18
店長です。コメント有難うございました。
三石 喬さん
確かにイシノミの仲間のようですね。
私は The Burmite Team の Burmite Specimens のb103 Thysanura/new type とそっくりでしたのでわかりました。
アンバさん、お詳しいですね。バルト海やドミニカの琥珀にも見つかっていたとは知りませんでした。
他にも確認していない虫入り琥珀があります。わかり次第皆様にご紹介しようと思っています。
ご協力いただけましたらうれしいです。
2011/08/16 01:15:39
返信が遅くなりました
アンバさん
ご返信を頂いていたことに気が付きませんでした。
前の投稿に追加で、Libanon、New Jersey などの白亜紀の琥珀や、
Mexico Chiapas、中国撫順の琥珀、コーパルからも見つかります。
burmiteを含む白亜紀の昆虫入り琥珀を収集しているので、
「琥珀に関すること」であれば何かしらご協力できるかもしれません(笑)
今後も時々拝見させて頂きます。
2011/08/16 22:45:39
ご返信ありがとうございます。
店長さん
わあ、助かります。
琥珀のことはまだまだ分からないことばっかし、それだけに
「burmiteを含む白亜紀の昆虫入り琥珀を収集しているので、
「琥珀に関すること」であれば何かしらご協力できるかもしれません(笑)」
このコメント大変うれしいです。
ぜひご相談に乗ってください。
よろしくお願いいたします。