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2011/05/31 16:44
6月3日から7日まで新宿東京国際ミネラルフェアが開催されます。
弊社も翡翠と琥珀を展示いたします。
いつもはこうして写真で見ていただいていますが実物を見ることのできる数少ないチャンスです。
それに実物を見るだけでなくそれぞれの鉱物の専門家が沢山いること、日頃疑問に思っていることなど
解決できる絶好のチャンスでもあります。
事情の許す限りおお出かけになられたらいかがでしょう。
さて 琥珀のお話です。
ここの写真全てキノコの写真です。
内包物の多い琥珀はストレートに白亜紀の世界に引き込んでくれます。
古代世界の知識が貧弱な私には各種の内包物はほとんどが知らないものばかり。
知らないからこそ想像の世界をあちこちと飛びまわることが出来ます。
もしも・・・・・、もしか・し・・た・・・ら・・・・・、
このヘンテコリンの未確認物体 !
自分が知らないだけで非常な価値があるものかもしれない などとあらぬ空想の世界をさ迷い歩く。
で、
途端に惜しくなり 販売するのをやめよう、とっておこう などという結論になる。
実際、ちっちゃな琥珀なんですけどね。
おかげで 内包物の多い琥珀は皆さんに紹介せずに倉庫でおねんねしていることになる。
そういえば昨年買ってきた 琥珀のピアス、 太さ20mm、長さ80mmあまり、
ヨーロッパの古城の尖塔のように尖った円柱状の代物、
一昔前まではカチン族の女性の耳を飾っていたもの、
実はこのピアス、二つの謎がある。
一つは表面、ルーペで見なければわからないくらいの多角形の全面に連なったクラック、
この金網のように見えるクラックは表面だけでなく内部も同じようなのだ。
おかげで磨いても光らない。
光らない琥珀は沢山あるのに商品価値が著しく低いので市場に出てこないのか?
それとも大変少ないのか????
もう一つは 正体不明の透明な内包物数個。
気泡にしては大きすぎるし、果たしてなんだろう?????
そんなわけでどこにも行かずに手元にある。
(こんなに幸せなことがあるだろうか?)
この心境 宝くじ1枚買ったのと 共通しているかもしれません。
ウン、こういうのは写真がない方が良いのだろうね。
(一部ミネラルショーで見られます)
写真提供 中央宝石研究所 2011.5月
最終更新:2011/08/23 10:43