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2011/04/13 18:18
オークションに大量に出品される翡翠原石、 その鉱山はどこ?
掘りつくされる心配はないの????
という疑問をお持ちの方への情報です。
数ある鉱山の中でももっとも有名なのがパカン(Phakant)です。
場所は北緯26°36分40秒、東経96°18分50秒 を中心とする地域(Google Earth 参照)です。
地図でLonkinとManna のほぼ中間になります。 地図でわかるように緑の中の灰色の部分が鉱山と住宅地です。
東北から南西に流れるのがチンドウイン川の支流ウル川でその西側が盛んに掘られています。
このウル川のロンキンから下流のタマカン(パカンから18マイル下流)の地域はトップレベルの翡翠が
産出することで有名です。
この地域には1960年代、治安、病気の危険度が高かったにもかかわらず勇敢な中国人が定住し始めたのが最初と
言われます。
たぶん最初は比較的容易にに入手できる河川敷で翡翠や砂金を採ったのでしょう。
このウル川の河川敷も支流に至るまで10年前にはほとんど掘り尽くされました。
私ごとになりますが1998年正月、ここを訪れましたが当時は河川敷も盛んに掘られていました。
当時パカンの人口は3,4万人で非常に景気が良かったのを覚えています。
その景気の良さを象徴する言葉に「ヤンゴンになくてもパカンにはある」といって何でも手に入る景気の良さを誇っていました。
この地域は雨期と乾期があり乾期の10月から5月まで一部地域を除いて採掘されます。
さて、原石に戻って
有名なのがロンキンの西1マイルのところのモシザ(Mausisar)で原石を扱う業者の間では良く知られています。
原石は小さく大型機械は使わずに掘られているため産出は少なく品質が良いので非常に人気があります。
表皮は灰色で風化した肌は象の肌に似ており比較的見分けやすいので原石を磨いても一部表皮を残しておきます。
また
逆に新しい鉱山としてパカン南部のMannaがあります。
ここも最初は若い翡翠(粘り気が少なく彫刻するには不向き)ばかりで色が良くても比較的安く取引されていましたが
最近は良いものも多くなって過去の汚名もだいぶ薄らいできたようです。
写真とGoogle Earthの地図を見ますとここは古い場所だとか大型機械で掘っているところだとかわかりますよ。
ぜひ写真と地図を眺めてみてください。
また違った翡翠の魅力を手に入れることができますよ。
参考「MYANMA JADE」by U Nyan Thin
上図はパカンの北1マイルの場所を調査したものです。
ここも小粒の翡翠のみですが品質が良いので知られています。
ここでは小粒の金(ナゲット)も含まれており残土から集めています。
最終更新:2011/04/13 18:18
コメント 2件
2012/01/26 23:59:07
翡翠
小野ですさん
いつか自分も行ってみたいです
2012/01/27 18:01:29
翡翠鉱山に行くのは!
店長さん
ミャンマー現地情報によれば、鉱山のあるカチン州少数民族と少数民族との関係が良くなくて
ミャンマー人鉱山労働者も非常に少なくなっているようです。もちろん外国人は行けません。
しかし、治安に問題がないようになれば行けるようになると思われます。
もちろん雨期(5~9月)は無理です。
私も行きたいのですがしばらくはお預けですね。