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2010/12/17 10:51
池袋ショー、多くの方にご来店いただきまして有難うございました。
遅ればせながら御礼申し上げます。
新宿ショーに比べて会場が広く、出店社数及び来場者も多く活気がありましたですね。
歳末という季節的要因もあるのでしょうか。
さて、本日はオークションのの中でも一際注目されたラベンダー翡翠についてです。
そのうちの一つがこちらです。
今回はラベンダー翡翠が大小取り混ぜて比較的多く出品されましたがその中でもこれは
重量695Kg,最低入札価格(460万ユーロ 約5億1千万円)が品質も良く注目されました。
もう一つ下の写真のように重量6200Kg、最低入札価格(55000ユーロ 約610万円)と大きなものがありましたので
ちょっと比較して見ていただきたいと思います。
「なぜこんなに価格の差があるの?」
と素朴な疑問を持つ方が多いと思いますがそれは石の質、色によります。
オークション会場では産出地の地名を聞いただけで判断します。
6トン余りの大きな原石は原石の表面の色の綺麗な部分を磨いて内部が見えるようにしています。
このような磨き方だと磨いてないところは色が薄いことは明白です。
またきれいな色がどのくらい入っているのか判断するのは非常に難しいですよね。
「翡翠原石を買うのは博打のようだ」とよく言われますが確かにこのような原石は人によって
評価は大きな差があります。
このように表皮の皮がほとんどなくまたごつごつしたものは比較的新しい鉱山のもので一次鉱山のものです。
この石の特徴は2次鉱山のものより粘り気が少なく従って評価も低くなります。
しかし・・・ですよ。
この石をいくつかに切断して磨くと一次鉱山のものとの区別がつけにくくなります。
事実そのような磨いた石も出品されていましたが。
上の写真は約700Kgの原石のよい部分を拡大したものです。
下の写真と比べてみてください。
一つは長い時間熟成されたぶどう酒のよう、一方は 出来立てでまだ粘りやコクのないもの とも言えるでしょう。
そうなんです。
翡翠も同じように見えても長い時間一定の条件のもとで熟成されたものは素晴らしいものになります。
(実はもっとみんなの注目を集めたラベンダー翡翠がありますがそれは次の機会にお伝えします)
最終更新:2010/12/17 10:51