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2010/10/05 14:43
ミャンマー、カチン州フーコン溪谷産琥珀といえば紀元前1世紀ごろから中国には知られていたといいます。
唐の時代には盛んに都 西安に運ばれていたようで仏教の七寶の一つにも数えられています。
琥珀の中でも特に赤いものは珍重されたようで正倉院の鏡などにも使われています。
昨年入手した時にはほんの数グラムの赤色琥珀をそれも数点入手したのみでしたが今回200点位入手できました。
通常は一度にこんなに入手することはできません。
たまたまその場所に当ったということのようです。
ミャンマー産琥珀の採掘はすべて人力によるもので採掘量そのものが少なく中でも赤色のものとなるとほんとに少ないのです。
一年がかりでお願いしていてやっと入手したものです。
バングルが取れそうな原石も入手しました。
最大厚さ約30mm、長径123mm、短径95mm、重さ278グラムと十分な大きさです。
クラックが非常に少なく形が整っていてしかも赤色、色むらが少なく透明度が高いという非常に高く評価されるものです。
タナイというこの地域中心の町から川を渡りシュエモーという金の採掘地の部落に着きます。シュエはミャンマー語で
「金 きん」という意味。「モー」は鉱山の意味。
翡翠の有名な鉱山パカンはパカンモー、琥珀はペンインモー(琥珀鉱山 琥珀の出る場所)となります。
象で行けるのはここまで。
ここからは起伏のある山道を徒歩でペンインモーまで行きます。
ここカチン州はあちこちの川から砂金が採れます。
採掘場(ペンインモー)です。 この写真のように露天掘りで割合と広範囲に掘っています。
比較的表土層が薄い場所です。
通常は立坑を掘って採掘します。
ここミャンマーの琥珀は人里離れた容易に行けない密林の中で人力のみにて採掘すされるものです。
私も未知なる琥珀の誘惑にいつの間にか抗しがたくなっていました。
こうしてほとんど知られていなかった鉱山の様子をお知らせできるのもうれしいことです。
「翡翠専門店なのにどうして琥珀なの?」
という声を少し意識しながら・・・・。
最終更新:2010/10/05 14:43