記事詳細
2010/07/21 22:55
横浜も暑い!
まずは翡翠の涼しそうな写真から!
地殻変動の痕跡がくっきり、割れ目あり、石目あり、完全にくっついているところも
先日お客さまから翡翠の石目についてご質問がありました。
彫刻品、ビーズ、バングル、リングに細く白く割れ目のように見える「石目」
気になりますね。
この石目のある翡翠、結論から先に言いますと出来るだけ避けた方が良いですよ。
爪にも引っかからずルーペで見ても割れ目が無い石目ですが結構強度も他の部分に比べて
弱いことが多いのです。
しかし、どのくらい弱いかは翡翠一つ一つ違いますが、中には弱いものもあるかもしれないので
気をつけた方がいいのです。
翡翠の石目のところ(白く見えることが多い)はくっついて見えますがたとえてみれば
接着剤でくっつけたのと溶接でつけたのと違うようにその強度が違うのです。
ヒスイ輝石は5億年前とか恐竜が生きていた時代に地中深くで出来たといいます。
それが地殻変動により割れたりつぶれたり引き伸ばされたりします。
割れ目にまったく同じ成分の翡翠であったらいいのですが不純物が混じるのもざらにあります。
その時の温度や圧力、時間の長さ、周りの岩石の種類などによって割れ目に入った物質も
違ったりしてきます。
それが何回も何回も地殻変動を繰り返して地表に上がってきたのです。
ですから翡翠の石目の部分の強さも目で見てわからないけど違うのです。
この石目につきましてはインターネットで検索しますとより詳しく載っているところがあります。
「岩石学辞典、動力変成作用」 などお薦めです。
また
何気なく使う石目ですが勿論ダイヤモンドで言う石目とは全く意味が違いますので関心のある方は
「ダイヤモンド 石目」で検索してみてください。
同じように白く見える割れ目のようなところで爪が引っ掛かるようなのはこれは石目でなく
割れ目です。
最終更新:2010/07/22 11:55