記事詳細
2010/07/04 10:55
7月4日、日本経済新聞朝刊 [神秘の翡翠」下
全面2ページにカラー写真入りで翡翠のことがどっさり。
鉱物学者でなく考古学者でもない著者が 編集局文化部 編集委員という情報の入りやすい立場を生かして
各専門家の話を聞き、取材し独自の視点から翡翠のことを記事にしたものです。
文章もリズムに乗ったように読み進めやすいのも大変いいですね。
中には日常何気なく使っている『玉』について中国では土器の「土」、青銅器の「青銅」と同じように、器物の材質を
示す言葉であり、日本で言う「玉 たま」は形状を表す言葉で、同じ「玉」でも日本と中国ではまったく違う意味となる
と
専門家の説を引用し紹介していたのには「ハツ」としました。
もうひとつ
日本にたった一つという「璧」についても写真入りで解説されています。
最後に
『1300年に及ぶ空白の期間を経て再び人々の前に出現した翡翠。
その謎を解くには中国や朝鮮半島との関係を含めて
東アジア全体の視点から再考する必要があるだろう』
と言って締めくくっています。
翡翠販売業者でも、鉱物学者でも考古学者でもない見識ある第3者の文章は貴重です。
最終更新:2010/07/04 10:55