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2010/07/03 23:34
1999年6月開店してからまる11年、
開店当初はネットでお買い物するということは一般的ではなかった頃です。
当時は楽天の社名も株式会社エム・ディー・エムで開店して間もなく楽天株式会社となりました。
その時 楽天株式会社の代表取締役印、銀行印、角印と3本セットを作らせていただきましたことが印象に残っています。
たまたま弊社が出店していたこと、他に印鑑を売っているところがなかったことが幸いしたのでしょう。
ま、過去を振り返るのはこれくらいにして本題です。
その「楽天」という文字の入った印ですが何と乾隆帝の鑑蔵印にあったのです。
東西印章史 新関欽哉著 1995年東京堂出版 より
方印二顆と楕円形印一顆が同じ田黄
乾隆帝と言えばこのブログを読まれる方は良く御存知だと思いますが翡翠を愛好し玉の最高のものとして名前を
不動のものにした人物としても有名です。
[大漢語林」によればその楽天の意味は
1、天命を楽しむ。自分の境遇に安んずる。
2、物事を苦にしないこと。くよくよしない事。
3、中唐の詩人白居易の字(あざな)
とあります。
乾隆帝がどんな思いで[楽天]の印を作ったのか、三木谷社長が[楽天]というショッピングモールの名前にしたのか
わかりませんが何かきっと通ずるところがあるのでしょうね。
皇帝の色である輝く黄色の田黄製の印は現在は中国故宮博物院に保存されています。
昨日7月2日は楽天カンファレンスがあり久しぶりに三木谷社長の肉声を聞く機会がありました。
本日は土曜日、久しぶりに白楽天の「長恨歌」を読もうと思います。
(作者が作品に押す落款印(らっかんいん)と区別して、所有している他の作者の書画に押す印を鑑蔵印(かんぞういん)
と呼びます)
最終更新:2010/07/28 13:38