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2010/04/26 00:34
数年前完成したミッチーナから古くからの町ワインモーを通って中国方面に行く重要な橋です。
まだこの付近は大河の流れも緩やかです。
思いがけず
中国国境まで行ってきました!
というよりは行けましたと言った方がより正確でしょう。
ビルマから中国へ抜ける道については私にとって特に関心のあることでした。
だって、ミャンマーの翡翠がどこを通って中国へ運ばれたのか?
正倉院の鏡などに使われている琥珀はビルマ産といわれますし・・・・・。
数々の歴史上の秘話にかかわっているところなんです。
で、本当は昔の道をたどりたかったのですが今回はかないませんでした。
ミャンマーと中国との国境地帯はミャンマー政府の力も及ばない地域ばかりなんです。
ですからカチン州から国境まで行けるなんてとても考えられないことだったんです。
午前8時 いよいよ出発です。
ワインモーから少し行ったところの風景。緩やかな登り道の両側には畑が続きます。
ミャンマー北部のカチン州州都ミッチーナから中国行きの道は二つ有りそのうちの北側を通る道です。
2年ほど前に完成した完全舗装の道路で国境のカンパイティーまで行きます。
カンパイティーから約2時間で雲南省の騰冲(てんちょん)に着きます。
(騰冲は翡翠の町として大変重要なところです)
焼畑になるのでしょうか? まだ本格的な登り道になる前です。
ミッチーナからもう一つの道はライザという国境を通ってインジャンという古くからあった道に合流します。
ライザはカチン軍の「特区」で政府の力が極めて弱い地域です。
数十年前は日本のあちこちの農村で良く見られた風景によく似ています。勤勉で働き者、決して野蛮人ではないと思います。
もろく崩れやすい地質。全線にわたって落石防止の処置がされておらず、雨季は特に危険。
国境まであと30分ほど。緩やかな上り下りを繰り返しながらさらに高度を上げていきます。
国境の検問所。この先は中国側。近くにはホテル、ガソリンスタンド、ミニコンビニがある。
しかし、撮影はやめたほうがいい。ということでジュースを買ったのみで早々に退散。ミャンマーなのに
ミャンマー語が通じず中国語。買い物もも中国のお金。
ここカンパイティーまでミッチーナから約3時間。大型トラックには1回会ったのみで乗用車、オートバイ、自転車も少ない。
舗装も良くて走りやすい道でした。
ここから約2時間で雲南省の騰沖(テンチョン)です。翡翠の町として歴史ある重要な町です。
カチン州と竹は切っても切れない重要な関係。家の柱も壁も竹、竹を編んで作った籠はデザインも優れていてまさに芸術品。
この橋も竹の軽くて丈夫な性質をうまく生かして作られています。
帰り道ちょっと寄った休憩所。ここからミッチーナまで1時間足らず。平地まであと少しです。対岸には滝があります。
ちょっとした観光名所。
最終更新:2010/04/26 00:34