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2010/04/20 17:24
ミッソン風景 手前がメリカ川、右上がメカ川 地名の「ミツ」は「川」、ソンは「合わさる、合流」という意味。
ダム建設により水没の運命にある。
ミャンマーで最も長い川エーヤワディー川上流に巨大ダム建設準備が中国によって着々と進められています。
その場所はミッソン(Myitsone)といいここで二つの大河メカ川とメリカ川が合流し一本の川となり名前も
エーヤーワディ川と変わります。
その発電容量は4100メガワット、日本のダムでそんなに大きなのはなく浜岡原子力発電所より少し小さいくらいの
容量です。
その電気は大部分中国へ送られ一部がミャンマーに送られるそうです。
この発電所建設には巨大な建設機械や発電機、水車など重量物、膨大な量のセメントなど運ぶ必要がありますから
現在その道路工事が進められているのです。
ミッチーナから車で約20分、まだ平たんな道だが拡幅工事の準備が進められている。
工事用重機や資材置場、事務所などがある基地
基地近くで建設が進む住宅。水没地域の住民のためのものです。学校、病院なども建設され、町となります。
場所はミッチーナから北へ約50Km、車で約20分ほど走るとやがて緩やかな坂道になり両側の山が次第に迫ってきます。
いよいよこの大河の上流に差し掛かったことを実感させられます。この道路も13年前来た時にはおそらくイギリス植民地時代に作られた舗装がところどころ大きな穴をあけ狭く通りにくい道でしたが今回はその大部分が工事中でした。
ミッソンの象徴 “御神木” この木も湖底に沈むのでしょうか? ミャンマーでも数少ない巨木です。
ミッチーナに近いこのダム建設によりこの地域に計り知れない大きな変化が訪れようとしています。
最終更新:2010/04/20 17:24