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2010/03/03 22:05
ろうかん勾玉9個で12万6000円 で落札!
今を去ること73年、昭和12年4月13日(西暦1937年)東京美術倶楽部(大阪)
で行われた入札会でのことです。
こう言われてもピンとこないですが当時の物価はというと
カレーライス 15~20銭
ガソリン 1リットル 15銭
平凡社大百科事典全29巻 88円
銀行の大卒初任給 70円
航空券 東京ー大阪片道 25円
帝国ホテル宿泊費 15円
軽井沢万平ホテル3食付き 12円
金1グラム 3円84銭
ダイヤモンド良質1Ct(天賞堂小売) 1000円
総理大臣給料 800円
銀座の地価3.3平方米(三愛付近) 10000円
(以上 値段史年表 週刊朝日 S63年 及び物価の文化史事典 展望社 より)
ちょうどこの年落成した東京美術倶楽部建物(鉄筋3階建て土地827坪建物総坪数1043坪)
の建設費用が32万8千円の時代です。
ちなみに同時に落札された大判小判他125種が28100円、
最も高かったのが名物有楽井戸茶碗で146800円
さすがに高いですね。
2番目が蕪村野老飼馬 で135000
で3番目に高かったのがこの勾玉9顆
勾玉1個で天正大判の数枚分の価格とは公の取引価格としては最高ではないでしょうか?
とたんに ハテナマークが頭の中を駆け巡ります。
きっと出雲大社の勾玉のように色も品質も良いものに違いない!
由緒正しい履歴のあるものなのか?
希少な珍品が含まれているからなのか?
などなど疑問が次から次へとわいてきます。
私も今のところまったくわかりません。
しかしいろんな資料を調べていくと新しい発見があったりして楽しくなります。
今回はここまで、
次回また続きをお話しいたします。
◎ 明日から9日まで駆け足の中国行き、帰りましてからになります。
最終更新:2010/03/03 22:05