2017 mid winter & 2018 early spring I 1/4
Smog memory
ふんわりと私を包み込む ワンピース
少し大きなシルエットは まるであなたみたい

あなたのぬくもりを感じて
あなたに包まれながら キラキラとした夢を見た

視線の先には 柔らかい表情のあなた
温かくて心地いい優しさに 私のすべてが温度を上げる

あなたの口癖 表情 髪の色 輪郭
すべてを うっとりと思い出しながら
今日も あなたの思い出に包まれるわ
Carhaix キャレ コットンリネン ギャザー リボン 長袖 ワンピース
切りすぎた前髪も
伸びすぎたロングヘアーも
あなたに「かわいい」って褒められたら
失敗作じゃなくなった

かわいい女の子でいられなくても
あなたの視線の先にいられたら それでよかった

一人分空いた 空っぽのソファーが 
あなたの不在を知らせる
あのお店でふんわり香った コーヒーのにおいで 
あのときのふたりを想い出す

涙をぬぐって 切ない心を温めよう
泣きはらした身体を 抱きしめよう
あなたは「私らしい私が好き」だと 言ってくれていたから
コットンリネン ピンタック フレンチスリーブ ワンピース
いつからだったろう

周りに合わせた私になったのは…
シンプルで無難な私になったのは…

個性よりも ルールを基準にして
気持ちよりも 引かれたレールを優先したの

大人のわくわく感を 置き去りにして

マンネリな私は もう卒業
鮮やかに 私を色づけよう
「誰かに好かれるため」ではなく 私が自分を誇るために

新しい風と わくわくした心を身にまとって
私は 私を超えていくの
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あのキラキラした気持ちは どこにかくれんぼしてしまったのだろう
目に見えるすべてが 華やかで
耳に残るすべてが 愛しかった

「子供みたいな大人」
それが 私の夢だったね
大冒険ができなくなった心は 知らないうちに泣いている

すべてを見透かすかのような目をして
本当に見えていたものや 見たかったものはなんだったの

まぶたの裏や頭に焼きつけたかったのは どんな私?

キラキラするためには ほんの少しのスパイスを
まっすぐ見つめる視線の先に 笑顔の自分が欲しいから
コットンリネン ピンタック ウエストリボン ワンピース
あなたが言った「またね」は 永遠に来ない約束
待ちぼうけの日々は いつになったら 鮮やかに変わるのだろう

待ちぼうけの恋は 
いつになったら きちんと枯れていくのだろう

本屋で見かけた あの小説
視線を向けるだけで 心と脳が あなたを想い出してる

まるで有名なおとぎ話のよう
ふたりで夢中になって ページをめくったね

たとえ ふたりの物語がハッピーエンドではなくても
  ずっと忘れないよ 

あの日 ふたりの心を通わせた本の名前も
夢中で喧嘩をした日も
いたずらに笑った あなたの顔も

あの時に感じた 幸せの味も
コットンリネン 丸衿 バルーンスリーブ チュニック
日差しが優しい 午後
ふたりで手を繋いで 永遠を探しにいったね
あのとき交わした約束は 
土手に落ちていた麦わら帽子のように 風に飛ばされてしまったのかな

少し大人な視線のあなた
無邪気がとりえの私
周りには いつも
温かくて優しい 穏やかな世界が広がっていたね

この椅子にもたれて お気に入りの音楽を聴きながら 笑った日々
私の一番の 宝物
photographers: Atsushi Sakamoto
model: Yumi
poetry and prose: Yuka Furukawa
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