▲8月1日の葡萄の木
今年フランスでは、天候がめまぐるしく変化しました。6月下旬の暑さは、2003年のあの記録的な猛暑を連想させましたが、7月下旬から8月上旬にかけては、反対に平年を下回る気温が続きました。幸い現在は安定した晴天が続いています。
降水量は少し足りないくらいですが、ぶどうの生育には全く問題ありません。というのも、乾燥した天候のほうが凝縮度の高いぶどうが実り、ワインの品質が向上するからです。また、私の畑のように痩せて水はけのよい土壌に植えられているぶどうは、根が地中深くに張っているため、少々の乾きにはびくともしません。



▲8月1日 / 醸造所では、秋の出荷に向けて通常のボージョレーのラベル貼り・箱詰め作業中です。
8月に入り、ぶどうは徐々に色付き始めました。雹害や病気もなく、とてもよい健康状態で順調に生育しています。
気温が低めの状態が続いているため生育はゆっくり進んでおり、収穫が始まるのは9月10日以降になりそうです。

しかし、ぶどうにとって特に重要なのは収穫前の3週間の天気で、それによってぶどうの熟度も左右されてしまうので、まだ予断を許さない状況です。2005年がすばらしい作柄になるかどうかは今後の天気次第、と言っても過言ではありません。



▲徐々に色付き始めたガメイ種
畑での作業はほぼ終わりましたが、今後はべと病対策を行ったり、除葉という、ぶどうの房の周りにある葉を取り除いて、通気性を高めると同時に日差しが出来るだけ多く房に当たるようにする作業を行ったりします。腐敗果がないかどうかのチェックも欠かさず行います。そのほか、醸造所にある醗酵槽の手入れや、収穫アルバイトの手配など、収穫に向けての準備を着々と進めているところです。


"Le raisin commence à murir et nous commençon les préparatifs des vendanges."
「ぶどうが色付き始めました。私たちも徐々に収穫の準備を始めています。」 J.M.Laforest
 
★ ボージョレ・ヌーヴォー解禁日、今年は11/17(木)です!

■只今、【ラフォレおじさん】のボージョレ・ヌーヴォーご予約受付中! >> こちらからどうぞ♪