▲今年6月に来日した際お土産に渡した♪日本手ぬぐいを巻いて作業中のラフォレ一家。
5月末から6月上旬まで朝夕涼しい気温が続きました。そのため当初開花時期が少し遅れるのではないかと予想しましたが、平年並みの6月10日から開花しました。どちらかというと若木のぶどうから咲き始めて、数日遅れで樹齢の高いぶどうが咲きます。夜間の気温が少し低かったため「結実不良」を心配しましたが、何の問題もなく実を付けました。6月末に米粒くらいに膨らんだぶどうは、暑さのせいで生育スピードが速まりながら、順調に成長しています。樹も約1.5mの背丈になりました。通常「開花から90日」が目安となる収穫は、9月10日ごろ開始になりそうです。
天気予報ではこの夏は猛暑だと言っていますが、2003年を思い起こす暑さがやってきそうです。



▲7月2日 / 房もこんなに大きくなりました!
ぶどう樹は根っこを地中深くに伸ばしているため水不足による心配はありませんが、午後に雷雨の危険が高まるのが心配です。晴天の合間にも時々雨が降る穏やかな天気が理想的なのですが…。
6月末〜7月はぐんぐん伸びる枝が風で折れないように「オジエ=柳の枝」で1株ごとに枝を縛る作業をします。三人の子供も学校が休みの時は「枝縛り」を手伝ってくれます。
それが終れば大きな剪定ばさみを使って「ロニャージュ(=端を切ること)」と呼ばれる夏季剪定を行いますが、樹齢が20年以上のぶどう樹については、骨格がしっかりできていて若枝も真っ直ぐ伸びているので、トラクターのような「摘芯機」と呼ばれる機械で剪定を行います。これら樹齢の高い樹は枝を縛るかわりに高さ約90cm、幅70cmの四角い形に仕立てています。余分な葉を取り去ることで風通しを良くすると同時に隣の樹が日陰にならないようにし、ぶどうが最もよい状態で完熟できるようにするのです。



▲7月1日 / 摘芯機による夏季剪定の作業。
また、先端を切って刺激を与えることによって、切り口の近くに新しい葉が出てきます。これは春の芽吹きの時に開いた葉っぱの活動が、7月に入ると衰えてしまうため、代わりとなる新しい葉を育ててぶどうにいつも十分栄養分がいくようにするというねらいもあります。
その他、「ベト病」対策としてボルドー液(硫銅酸+生石灰+水の混合溶液)の散布や、ぶどうの株周辺に生える雑草を刈るなど、日焼けしながら毎日の畑仕事をがんばっています。


"Il fait très chaud cet été, mais les vignes supportent bien"
「今年の夏はとても暑いけれど、ぶどうの樹には問題ないよ。」  J.M.Laforest
 
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