▲「ボージョレ・ヌーヴォー」のための区画	今年の発芽は、冬の寒波のせいで平年より1週間〜10日ほど遅くなりました。 以前はもっと遅く発芽した年もあったので、それほど心配はしていません。 というのも、5月に入って暖かくなると、新しい枝がグングン伸び始め、特に暖かい日は1日で5cm以上伸びるときもあるので、少しくらいの遅れは挽回できるからです。
	枝の先にはすでに、小さなぶどうの房の形をしたつぼみが付いているのが見えます。 これが一粒ずつ白い花を咲かせて「結実」するのは、6月上旬頃になります。 しかし、その大切な時期に雨が降ったり、気温が急に下がったりして天候が不順だと、実がならない「結実不良」が起こります。
▲枝の先に小さなつぼみが付いています	我が家の庭にある桃の木を例にあげると、今年は花が咲いたときに雨がちな天候だったため、受粉がうまく行われなかった可能性があります。 おそらく去年のようには桃が実らないでしょう。 天候はコントロールすることができないので仕方ありませんが…。 ぶどうがそうならないよう願っています。 現在の主な仕事は「芽欠き」です。 ぶどうの樹は樹精が強く株の下の方からも芽が出てくるため、余分なエネルギーを取られないよう、早めに取ってやる必要があります。 その他の仕事としては、葉が茂る5月下旬頃、病気予防のための「ボルドー液（硫酸銅＋生石灰＋水の混合溶液）を散布します。 長期予報によると今後は暖かい天候が続くとのことなので、もう「遅霜」による被害の方は心配しなくてもよさそうです。

次回は7月にレポートをお届けする予定です。お楽しみに！

"On voit bien des montres qui seront en fleurs dans un mois."
「いま見えている小さなつぼみが、約1ヵ月後に花を咲かせます。」　　J.M.Laforest
★　ボージョレ・ヌーヴォー解禁日、今年は１１/１７（木）です！
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