2023.August

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素肌がよろこぶリネン

 
 
 

ナチュラルな雰囲気のある素材、“リネン”

柔らかくさらっとした肌触りが気持ちよく、正しく扱えば長く使い続けられるのが魅力です。

リネンと聞いてイメージする事として、多くの方が“通気性”や“夏”ではないでしょうか。
実はリネンには、意外と知られていない魅力がまだまだあるんです。

今回はリネンについてお話したいと思います。

 

リネンとは


リネンは、麻の一種である亜麻科の「フラックス」という植物の茎を原料としてつくられた、天然素材の繊維です。フラックスはリネンの安定した生産を維持するために連作はせず、栽培は6.7年ごとの輸作でおこなわれます。 そのため収穫量に限りがあり、貴重な原料と言われています。

リネンはフランス語では「リンネル」と呼びます。
素肌に触れるのにふさわしい繊維として愛され、ランジェリー(Lingerie)の語源になったとも言われています。

リネンの繊維は、中身が空洞になっていて、空気を多く含みます。
この空洞によって、余分な水分を逃し、温かい空気は逃さないといった特徴があり、暑い季節は涼しく、寒い季節は温かく、四季を通じて使える素材です。

 

こんなにいっぱい!リネンのすてきなところ。


・肌ざわりがやさしい、環境にもやさしい

リネンは、独特の優しいなめらかさがあり、使うほどより柔らかく、赤ちゃんにも使えるほど優しい風合いになっていきます。
天然素材なので、帯電しにくく静電気が発生しにくいといった特徴も。
また、リネンはサステナブル素材ともいわれています。
森林の約4倍のCO2を吸収し、雨と光があれば育つ、エコでたくましい植物なのだそうです。

・汚れにくい、抗菌性

リネンの繊維にはペクチンという多糖類が含まれています。
このペクチンの効果で、リネンは汚れが染み込みにくく、汚れても落ちやすいと言われています。
また、ペクチンには、静電気を抑える効果もあり、ほこりがつきにくく生地の毛羽立ちを押さえる効果もあります。

・吸水、速乾、通気性に優れている

リネンの吸水性は、コットンの4倍!発散性もあるので、すぐに乾きます。
その理由は、リネンの繊維の中が空洞になっていて、空気を多く含むから。
通気性がよいので、雑菌が繁殖しにくいため、清潔な状態を保ちやすくなります。

・丈夫で長持ち

天然素材の中で最も丈夫といわれるほど。水に濡れると強度が約60%ほど増すという特徴もあります。

 

「嫁入り道具」としてのリネンの風習

ヨーロッパでは、花嫁が結婚する時に、自分と花婿のイニシャルを刺繍したリネンを嫁入り道具として持っていく風習があったそうです。

「リネンは大切にすれば100年持つ」と言われるほど丈夫なアイテム。

結婚のお祝いに、おばあさまの代から受け継ぐリネンをもつことも多かったとか。
質のよいリネンを、代々受け継いで使い続けていく、素敵ですね。

リネンの原材料であるフラックスは、青紫の可憐な花が咲きます。日の出とともにに咲きはじめ、午前中には散ってしまうほど儚いため、見ることができたら幸運です!
また、リネンの花言葉は「感謝」だそうです。



▼ ずっと大切にしたい。リネンハンカチ ▼



huggeのリネンハンカチは、日本の職人さんの手で、丁寧につくられています。

まず、生地の裁断。
1枚ずつ生地の糸目にそって、手で裁断箇所の糸を引き抜き、できた糸目にそって裁断しています。
糸目にそってきれいに裁断されている製品は、使用後の型崩れを防ぎ、長くお使いいただいても美しい形を保ちます。
使用後のことも考えた、丁寧な手作業です。

そして縫製。
国内では、既に製造が中止されているミシンも現役で活躍。
ミシンの特性を知り尽くした職人さんが経験と巧みな手作業によって丁寧に仕上げています。

長く愛用するほどに美しくなる

ナチュラルな雰囲気ながらも、丈夫さや抗菌性なども兼ね備えた、万能な天然繊維「リネン」
あなたの生活のなかにもぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。

少しずつ変化する表情や、質感。長く愛用するほどに美しくなると言われているリネン。
わたしもそうありたいものです…

 

 

webスタッフ わたなべ



関連ブランド: hugge bridal

キーワード: ハンカチ ブライダル小物