抜け毛や薄毛にお悩みの女性必見！髪・頭皮・育毛に関するＱ＆Ａ　Vol.１

１日を過ごした髪や頭皮には、皮脂や汗、ホコリや花粉、煙の粒子、スタイリング剤など、いろいろなものが付着しています。
それらはすべて、雑菌の栄養源。
汚れが付いたまま寝るのは、かゆみや炎症の原因を自ら作っていることになるのです。

また、睡眠中は成長ホルモンが分泌し、髪や頭皮の細胞を生まれ変わらせてくれます。
せっかく新しい髪が生えてこようとしているのに、毛穴に皮脂や汚れが詰まっていると、髪の成長が妨げられてしまうのです。

頭皮を健康に保って美しい髪を育てるには、夜、清潔にしてから寝ることが大切です。

頭皮の皮脂量はTゾーンの2倍。
顔は毎日洗うのに、髪を毎日洗わない理由はないはずです。

「毎日洗うと髪がパサつく」と感じている方は、洗浄力の強すぎるシャンプーを使っている可能性が大。
髪と頭皮にやさしい、アミノ酸系洗浄成分のシャンプーを選びましょう。

頭皮は髪があるために風通しが悪く、雑菌が繁殖しやすい部位。
髪を洗ったあとはドライヤーを使って頭皮をしっかり乾かすことが大切です。

ドライヤーの温風が同じところに当たり続けると乾燥のしすぎにつながります。
髪から30cm以上離し、ドライヤーを持つ手を常に動かし、もう片方の手で髪を分けながら、頭皮に温風が当たっているのを意識して乾かしましょう。
指を髪の根元に差し入れてみて、湿り気がなくなっていればOKです。

顔を洗ってそのままにしておくと、肌がつっぱりませんか？
シャンプー後の頭皮にも同じことが起こっています。

顔も頭皮はお隣どうし。
顔の肌が乾燥しやすければ、頭皮も同様に乾燥肌だと思って間違いありません。
シャンプー後は頭皮用のローションをたっぷりつけ、お顔と同じように頭皮にもうるおいを補給してください。

私たちの体と同じように髪にも寿命があり、これをヘアサイクルといいます。

髪が生え、それが伸びてから自然に抜け、再び生えてくるまで、通常なら3年から7、8年かかります。

通常のヘアサイクルなら、頭皮の表面に生えているのは髪全体の1/3。
残りの2/3は、頭皮の内側で栄養を蓄え、生えるための準備をしています。

このヘアサイクルが乱れると、本来の髪の寿命よりも早く抜けてしまったり、次に生えるまでの準備期間が長くなったりするため、頭皮表面に生えている髪の本数が少なくなります。
これが「薄毛」の状態です。

また、髪の成長には栄養と新鮮な酸素が必要ですが、栄養が足りず酸欠にもなってしまうと、髪が十分成長できなくなってしまいます。

これがいわゆる「髪痩せ」。
細い髪しか生えてこなくなるため、たとえ本数は今までと同じでも、全体のボリュームが減り、ハリもなくなるので、薄くなったように見えることになるのです。

ヘアサイクルが乱れる原因は、頭皮の血行が悪くなること。
髪は、頭皮の毛穴の中にある「毛母細胞」から栄養と新鮮な酸素が補給されることで成長します。

栄養と酸素を運んでいるのは「血液」。
血行が悪くなると、毛母細胞に十分な栄養と酸素が行き渡りません。

そのため、栄養不足＆酸欠状態になり、健康な髪が育つことができなくなってしまうのです。

血行不良を引き起こすのは、頭皮の乾燥、睡眠不足、運動不足、栄養バランスの悪い食生活、冷え、ストレス、肩こりや首のこりなど。

頭皮は自分で鏡を見てもなかなかわかりづらいので、髪を洗った後、家族に見てもらったり、写真を撮ってもらったりして確認しましょう。

健康な頭皮は、透明感のある青白い色をしています。
また、髪の根元に何もついていないこと、一つの毛穴から髪が2～3本生えていること、細い髪が少ないことも健康な頭皮の条件です。

育毛の一番のポイントは「ヘアサイクル」を正常に戻すこと。
そのためには、頭皮の血行を促すことが大切です。

男性の薄毛には遺伝的要素が少なからず影響しているため、ケアだけでは限界がありますが、女性の場合は、正しい頭皮ケアと生活習慣の見直しで改善することがほとんど。
あきらめる必要はありません。

毎晩髪を洗い、ヘアローションで保湿しながら頭皮をやさしくマッサージして血行を促し、毎晩6時間以上寝て、起きている間は積極的に体を動かし、栄養バランスの整った食事をととりましょう。
健康的な生活が健康な髪を育てるのです。