【1】栽培の基礎知識 【2】栽培方法 【3】種類別の育て方 |
【1-1】栽培の基礎知識 【1-2】病気と害虫 【1-3】コンパニオンプランツ 【1-4】防虫利用できるハーブ 【1-5】園芸用語集 |
ハーブがかかりやすい害虫と病気です。葉や花を収穫してお茶や料理に利用するハーブは薬剤を使わないで育てたいですね。予防や早めの対策で対処しましょう。薬剤を使わない「自然農薬法」も紹介します。 |
ハーブの主な害虫 【 アブラムシ】 被 害 新芽や葉の裏に群生し、植物の汁を吸います。ほとんどの植物で発生します。体長は1mmくらい。 予防法 風通しのよい場所を選びます。キラキラ光るものを嫌うため、株元にアルミ箔を敷きます。 ニンニクやトウガラシを近くに植えると発生しにくくなります。 自然農薬法・対策 牛乳を薄めて葉の表裏にスプレーで散布します。乾いた牛乳の膜がアブラムシの気門をふさいで窒息死させます。 また、ハケなどで払い落としたり、手でつぶすなどして捕殺します。トウガラシ液や焼酎を薄めて散布のもよいでしょう。 【 ハダニ】 被 害 葉の裏に発生し、植物の汁を吸います。被害を受けた葉は、色が抜けてかすれたようになります。 予防法 水やりのときに、葉の裏にも洗うように掛けて下さい。(葉水)木酢液を薄めて葉水に使うのもよい方法です。 寒冷紗で直射日光を遮ると温度が下がり、高温乾燥を好むハダニが少なくなります。 自然農薬法・対策 牛乳やニンニク液を薄めて散布します。 C コナジラミ 被 害 白い羽のある小さな虫で、葉の裏に群生し植物の汁を吸います。体長は2mmくらい。 予防法 ----- 自然農薬法・対策 タバコを煮出したニコチン液の散布が有効です。また、トウガラシ液やニンニク液を薄めて散布するのもよいでしょう。 【 ハモグリバエ】 被 害 別名エカキムシとも呼ばれ、幼虫が葉の中に入り込んで食害をします。 絵を描いたように白い線が葉につきます。 予防法 ----- 自然農薬法・対策 被害を受けた葉は取り除きます。トウガラシ液やニンニク液を薄めて散布します。 【 ケムシやアオムシ】 被 害 蝶や蛾の幼虫で葉や新芽を食い荒らします。 予防法 植物を観察し卵がないか確認します。 自然農薬法・対策 見つけ次第ワリバシなどで摘んで捕殺します。 【 ヨトウムシ】 被 害 夜間活動して葉などを食い荒らします。 予防法 草木灰や寒冷紗などを使って成虫が近づかないようにする。 自然農薬法・対策 被害を見つけたら夜間活動しているところをワリバシなどで摘んで捕殺します。 【 ナメクジ 】 被 害 夜間活動して葉を食い荒らします。 予防法 コンテナや鉢は直接地面に置かず、レンガやポットフィートを敷き、鉢裏にナメクジが潜まないようにします。 自然農薬法・対策 被害を見つけたら夜間活動しているところをワリバシなどで摘んで捕殺します。 直接塩をかけるのが効果的ですが、見つけられない場合は、空き缶などにビールを注ぎ、うどん粉などを水面にまいたものを鉢の近くに置きます。(ナメクジはビールに誘われて、ビールの中で溺死します。) 【 コガネムシの幼虫 】 被 害 土の中に潜み根を食害します。根の食害は地上部も弱らせます。 予防法 ----- 自然農薬法・対策 コンテナや鉢の土の上部がふかふかしていたら、幼虫がいる可能性がありますので、チェックしましょう。見つけたらワリバシなどで摘んで捕殺します。 【 センチュウ】 被 害 根に発生し株を弱らせます。 予防法 同じ科の植物を何年も同じ場所に植えないようにします。 自然農薬法・対策 周囲の土ごと取り除きます。土や鉢はきれいに消毒し、発生した株は消却します。 コンパニオンプランツのポットマリーゴールドを栽培するのも有効です。 PAGE TOP へ |
ハーブの病気 【 ウドンコ病】 被 害 葉や茎の表面が小麦粉をまぶしたように白くなります。カビが原因です。 予防法 風通しをよくし、枯葉はこまめに取りきれいにします。チッ素肥料を控え、カリ肥料を多めに与えます。 自然農薬法・対策 病気の箇所を取り除きます。 【 灰色カビ病】 被 害 灰色のカビが付き、その部分から弱ってきます。 予防法 風通しをよくし、枯葉はこまめに取りきれいにします。日当たりをよくし、乾燥気味にします。 自然農薬法・対策 病気の箇所を取り除きます。 【 黒点病】 被 害 葉などに黒い斑点が発生します。カビが原因です。 予防法 風通しをよくし、枯葉はこまめに取りきれいにします。 自然農薬法・対策 病気の箇所を取り除きます。食酢を薄めて散布するのも有効です。 【 苗立ち枯れ病(苗腐れ病)】 被 害 苗が枯れてしまいます。土の中のカビが原因です。 予防法 土壌消毒した清潔な土を用います。枯葉はこまめに取りきれいにします。 草木灰や石灰、木酢液などで土壌を殺菌します。また、種を米酢に20分程つけて消毒するのも予防になります。 自然農薬法・対策 被害を受けた株は抜き取ります。 【 ベト病 】 被 害 若葉に赤褐色色の斑点が出て腐ります。 予防法 風通しをよくします。茎や葉が土に触れないようにします。 自然農薬法・対策 病気の箇所を取り除きます。食酢を薄めて散布するのも有効です。 O 軟腐病(ナンプビョウ) 被 害 株元等が腐って溶けたようになります。 予防法 風通しをよくし、枯葉はこまめに取りきれいにします。 自然農薬法・対策 食酢を薄めて散布するのも有効です。 【 モザイク病(ウイルス病)】 被 害 葉や花にまだらな模様ができます。 予防法 病気の株を持ち込まないようにします。アブラムシからの感染に気をつけます。(アブラムシ対策) 自然農薬法・対策 発生したら株ごと抜き取り、周囲の土も取り除きます。 PAGE TOP へ |