ダイヤモンドの
4Cとは

ジェモロジカル・インスティテュート・オブ・アメリカ、略称GIA(米国宝石学会)は世界で初めて、ダイヤモンドの品質を表現するための基準すなわち 4C(カラー、クラリティ、カット、 カラット重量)を生み出し、現在ではこの基準が国際的に受け入れられるようになりました。

ダイヤモンドのカラー

GIAによるDからZのカラーグレーディングスケールは、業界で最も広く受け入れられているグレーディングシステムです。
評価は、無色を表すDで始まり、色味が濃くなるにつれZとなっていきます。
これらの色の違いは多くの場合たいへん微妙で、素人の目には見えませんが、こうした差異は、ダイヤモンドの品質と価格に非常に大きな違いを生みます。

ダイヤモンドのクラリティ

GIAクラリティスケールには6つのカテゴリーがあり、そのうちのいくつかは細分化され、合計で11の等級となっています。
多くの場合、インクル―ジョンや傷は非常に小さいため、訓練を受けたダイヤモンドグレーダー以外の者には確認することができません。
肉眼では、VS1とSI2のダイヤモンドはまったく同一に見えるかもしれませんが、これらのダイヤモンドは全体的な品質の面ではかなり異なります。

ダイヤモンドのカラット

ダイヤモンドは、メトリックカラットで秤量されています。
1カラットは0.2グラムです。
重量が等しい2個のダイヤモンドでも4Cの他の要素(クラリティ、カラー、カット)の違いによって価値が著しく異なる場合があります。

宝石の重量の標準単位であるカラットは、イナゴ豆(carob)の種子がその名の由来です。 これらの小さな種子は重さが極めて均一で、昔の宝石商たちは天秤の分銅として使っていました。


ダイヤモンドのカット

カットグレードはダイヤモンドの輝きを表すグレードです。輝きに影響するダイヤモンドのプロポーションを測定し、理想的な値と比べて評価します。
上から順番に、Excellent、Very Good、Good、Fair、Poorという5段階によって評価されます。また、カットグレードの評価項目の一つである 「Polish:研磨具合」と「Symmetry:対称性」の評価をあわせて、3Excellentやトリプルエクセレントと呼んで最上級グレードとすることもあります。


ハート&キューピット

プロポーションとシンメトリー(対称性)が一定のバランスが取れたダイヤモンドは特殊なスコープで見ると8つの矢とハートが確認できます。
この様な現象は一般的に「ハート&キューピット」と呼ばれています。