シャツのメンテナンス
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仕事だけでなくプライベートでも着用する機会があるシャツですが皆さんはどのようにケアされていますか?

シャツと一括りに言っても様々な素材で作られていることは皆さんご存知かと思いますが、素材それぞれに特徴がありもちろんそれぞれに合ったケアをしてあげることで、劣化を減らし長持ちさせるポイントになります。
シャツのケアに関しては最も重要なものは「洗濯」です。
洗濯1つで、シャツの寿命は大きく異なります。

なので、今回はシャツに使われている素材で代表的な「コットン」、「リネン」の2種類の一般的な特徴、洗濯方法といったケアについてご紹介していきます。
(※ケアで長持ちさせることが出来るのはもちろんですが少ない着数での高頻度な使用はやはり消耗を速めてしまいます。
なので毎日シャツを着用する人は、5~6枚用意し1日ごとにローテーションできる着数を持つこと事をオススメします。)
目次
コットンシャツのメンテナンス
コットンの特徴

コットンの特徴

コットンは肌触りが良く、繊維の先端が丸みを帯びており、柔らかい素材で最も一般的に広く使われている天然繊維の代表です。

繊維の中心部分が空洞になっている中空繊維で水分を含むと膨張しますが、乾燥すると繊維が縮む性質を持っております。
家庭で洗濯しやすい素材ですが、色落ちやシワができやすいのが弱点です。

また、水や熱、アルカリ性に強い素材でアルカリ性洗剤も使用でき、熱に強いので高温のアイロンでもケアできます。

洗濯方法

洗濯方法

【洗濯前に注意するポイント】
・中性洗剤orアルカリ性洗剤を用意
・ポケットの中に物が入っていないか確認
・畳んで洗濯ネットに

濃度の高いアルカリ性や酸性の強い洗剤を使用すると生地を傷める可能性があるので、中性洗剤を使用するようにしましょう。

また、洗濯表示に特別な指定が無ければ、コットンはアルカリ性に強い特徴を持っているので汚れが目立つ場合は、アルカリ性洗剤での洗濯も可能です。
風合いを保ちたい場合は「中性洗剤」、しっかり洗いたい場合は「アルカリ性洗剤」と洗剤を使い分けると効果的です。

衣類の絡まりを防ぎフワッとした仕上がりになり、洗濯じわを軽減させてくれる効果がある柔軟剤の使用も好ましいです。

洗濯方法

シャツには、胸ポケットが付いているシャツとそうでないシャツがありますが前者のポケットが付いているシャツは、必ず洗濯前に中身が入っていないか確認しましょう。

メモなどの紙をうっかり入れた状態で洗濯してしまうと水で紙がバラバラになり洗濯後には纏わりついてしまいます。
また、ボールペンなど固形物を入れっぱなしにしてしますと、破れや傷がついてしまう事もありますのでご注意を。

洗濯方法

仕事から家に帰ってきて「さあ、今から洗濯するぞ!」となったらシャツをそのまま洗濯機に入れて洗うのではなく、先ずはシャツを畳んでネット入れましょう。
そのまま洗濯機で洗うと他のシャツと袖が絡まったり、シワを増やしたりと生地を傷つけてしまいますが、ネットに入れることで防ぐことが出来ます。

また、ネットの編み目が細か過ぎてしまうと汚れが落ちにくいので一般的なものかあるいは、編み目が大きいネットの方が好ましいです。

洗濯の際に注意するポイント

【洗濯の際に注意するポイント】
・洗濯物は少な目で
・弱い水流で洗う
・脱水は短めに

洗濯機の中に詰め込み過ぎてしまうとシワになりやすいだけでなく汚れも落ちにくくなってしまいます。
目安としては、7割程度の内容量での洗濯がオススメです。

洗濯機によっては「ドライコース」や「手洗いコース」など、弱い水流で洗ってくれる機能がありますのでそういった機能を活用しましょう。
弱い水流で洗うことによってシャツの摩擦を最小限に抑え縮み、傷みを軽減する効果がありますのでオススメです。
(洗濯機の水位を高めに設定することでも同様に軽減できます。)
弱い水流での洗濯は、通常のコースと比較すると洗浄力が少し劣りますが、通常の洗剤よりも泡切れの良いオシャレ着洗剤を使用すると尚良いでしょう。

脱水は水切りの為、洗濯槽が高速で回転し大きな遠心力がかかり衣類に負担が掛かります。そのことによって洗濯じわを強くする原因にも繋がります。
一般的にコットンシャツの脱水時間は30秒前後で出来るだけ脱水時間を短時間で切り上げることがポイントです。
その他衣類と一緒にシャツを脱水するのであれば、先ほどの30秒前後で一旦シャツのみ取り出すことをオススメします。

洗濯後に注意するポイント

【洗濯後に注意するポイント】
・乾燥機を使用しない
・干すハンガーを選ぶ

コットンシャツを乾燥機にかけることは避けましょう。
理由は、脱水の際以上に生地によじれが発生しコットン本来の風合いが失われてしまいます。
なので、コットンシャツを洗濯後乾かす際は、外干しあるいは部屋干しが好ましいです。

シャツを干す際皆さんはどのようはハンガーを使用しますか?
中には厚みの無い針金ハンガーを使う人も多いかと思いますが、型崩れを防止するため少し厚みのあるハンガーで掛けることをオススメします。
脱水を短時間で切り上げることが好ましいコットンは、干し初めには生地に水分が多めに含まれ重量もあるので垂直方向(縦方向)に圧が掛かります。
なので、ハンガーとシャツの接地面を大きくすることで肩部分の型崩れだけでなく、ハンガー跡もを防止できます。
また、ハンガーに掛けて干す際に、形を整えながら洗濯後の洗濯じわを両手で叩くように伸ばしておくと乾いた際の仕上がりの差が出ますよ。

リネンシャツのメンテナンス
リネンの特徴

リネンの特徴

リネンは植物繊維を加工して作られている素材で、独特の光沢感があり、肌に触れた際の冷感が特徴です。
ザラッとした肌触りで、コットンの4倍以上の通気性、吸水性に優れています。

また、しっかりした繊維で出来ている素材なので耐久性に優れており、リネンに含まれているペクチンという物質が汚れを染み込みにくくする性質があり、汚れが付いてしまった際も短時間の洗濯でも汚れが取れます。
時間をかけずに手早く洗う事が長持ちの秘訣です。

洗濯方法

洗濯方法

【洗濯前に注意するポイント】
・洗剤はオシャレ着用の中性洗剤を用意
・ポケットの中に物が入っていないか確認
・畳んで洗濯ネットに
・つけ置き洗いを行う

※リネンは摩擦に非常に弱い素材なので洗濯機を使用する場合は表示が無くてもネットに入れることを推奨します。

中性洗剤は、アルカリ性の洗剤よりも洗浄時素材への影響が少なく色落ちも防ぐことができます。
コットンよりもアルカリ性に弱くカラーものは、色移りもしやすいので中性洗剤を使用しましょう。
白のリネンシャツでも漂白剤を使用してしまうとリネン独特の色合い、風合いを損ねてしまいます。
また、洗剤が残ってしまうと酸化してシミの原因にもなりかねません。
新品の色物のリネンシャツは、初めの数回の洗濯は色移りしますので他の物と一緒に洗わない様にご注意を。

ネットに入れ、洗剤の準備が終わればそのまま洗濯機に中に入れたいところですが一旦つけ置き洗いを行いましょう。
水に30分ほどつけ込むだけでもペクチンの性質である程度の汚れは取れます。
その後に優しく洗うとさらに縮みを抑えることができますよ。

洗濯の際に注意するポイント

【洗濯の際に注意するポイント】
・洗濯物は少な目で
・弱い水流で洗う
・脱水はコットン以上に短時間or脱水しない
・水温はぬるま湯で

リネン特有のシワ感が好きという方もいらっしゃると思いますが、かなりシワシワの状態だとシャツの元々のシルエットは綺麗に出ずだらしない印象になってしまいます。
そうならない為には脱水を短時間にするかもしくは、脱水しないことがベストです。
脱水する場合の目安としては、10秒以内で十分です。

リネンは繊維の目が粗いためリネン100%であると5%~10%ほど縮むと言われる程で、温度が高いと繊維の縮みを誘発してしまうので水もしくは30℃以下のぬるま湯で洗濯するのが好ましいです。

洗濯後に注意するポイント

【洗濯後に注意するポイント】
・乾燥機を使用しない
・干すハンガーを選ぶ
・日陰で濡れ干しする

太陽の光に非常に弱く直射日光を当てたまま、干してしまうと色褪せや日焼けで色が変化してしまう事がありますので注意が必要です。

先ほどリネンは短時間の脱水、脱水しないと説明したのいは脱水時に起きるシワを軽減することの他に水分をたっぷり含んだ状態で干すことをオススメします。
(可能なら水滴がポタポタ落ちるぐらいが好ましいのです。)

リネン素材は乾いた状態でシワを伸ばす事は難しいですが濡れ干しを行うことによって水分の重みでシワが伸びた状態で乾き乾燥後の仕上がりが全然違います!!
速乾性があるので日陰の濡れ干しでも晴れている日だと乾きも早いのでリネンのシワ感を適度にしたい人にはオススメです。

まとめ
今回がシャツに使われている代表的な素材である「コットン」「リネン」のケアとして、一般的な洗濯方法をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

シャツは、洗濯の際の「洗濯前」「洗濯中」「洗濯後」にいくつかの注意するポイントを守るだけで寿命が大きく変わります。

是非参考にして頂き、「長く使う」ということで不必要に無駄にしないように長く使えるように手入れをしながらサスティナブルを心がけましょう!!
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